食と健康/生活習慣病を防ぐ食事・レシピ

脂質異常症(高脂血症)を予防する食事(2ページ目)

以前は「高脂血症」と呼ばれていた「脂質異常症」。自覚症状がないのに、突然動脈硬化を引き起こす原因になります。脂質異常症の基礎知識と予防のための食事のポイントを紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

脂質異常症の原因

脂質異常症は、大きく2つに分類されます。
喫煙
喫煙も高脂血症のリスクを高めます。
■遺伝性
このタイプはまれで、多くは、遺伝的な脂肪代謝障害が原因です。

■生活習慣
食生活(高カロリー、高脂肪食)
運動不足・喫煙などの影響

他にも、
甲状腺、代謝異常、腎疾患などの病気や、加齢からくる女性ホルモン減少、薬物(ステロイドホルモン、経口避妊薬、アルコール等)が原因の場合もあります。

脂質異常症と食事の関わり

年々脂質異常症が増加している原因のうち、二次的なものの一つとしてあげられるのが食習慣で、高度経済成長期からの食生活の欧米化です。昭和30年から平成10年の間に、エネルギー摂取量における脂質の割合がどんどん伸びています。脂質の中でも、特にバターや肉類などの動物性脂肪(飽和脂肪酸)の摂取量が増えたことで、中性脂肪値や善玉コレステロールが減っている要因だと見られています。

■エネルギーの栄養素別摂取構成割合の変化
  年   昭和30年(1955 昭和53年(1978) 平成10年(1998)
たんぱく質 13.3% 14.8% 16.0%
脂 質 8.7% 22.7% 26.3%
糖 質 78.0% 62.5% 57.7%
資料:「国民栄養調査」(厚生省)より

脂肪酸については、以前の記事でまとめていますので、ご参考にご覧下さい。

脂質異常症を予防する食生活については次のページで・・・・>>
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