人畜共通感染症(ズーノーシス/zoonosis)とは
可愛い犬からも病気がうつることが……。特に鼻や口の周りなど、過度な接触は感染の可能性もあり。 |
感染に関係する動物としては、牛や豚などの家畜動物、鳥類、野生動物、げっ歯類などの他、もちろん、犬やネコなど私達に身近な動物も含まれます。その数は200を超え、300近くはあるとも言われています。
人畜共通感染症の感染ルート
人畜共通感染症は、どのように感染するのでしょうか? その感染ルートには、大きく分けて2つのものがあります。1つめは「直接伝播」。2つめが「間接伝播」です。直接伝播は、咬まれたり、舐められたり、咳やクシャミなど、感染動物から直接うつるものを言います。それに対して間接伝播は、たとえばノミやダニなど、何らかの媒介となるものが存在してうつるものを言います。間接伝播は、さらに3つのカテゴリーに分けることができ、病原体に汚染された水や土が媒介物となる「環境媒介」、ノミやダニ、蚊などの寄生によってうつる「ベクター媒介」、病原体に感染した肉や魚などが媒介物となる「動物性食品による媒介」の3つがあります。犬から人にうつる病気として考えると、注意したいのは、環境媒介とベクター媒介ですね。
以下、簡単に表にまとめておきましょう。
人畜共通感染症の感染ルート |