猫/猫の健康管理・病気・去勢・避妊・介護

猫から人にうつる病気

人畜共通感染症と呼ばれる猫から人に、人から猫にうつる病気があります。猫との暮らしでどのように感染するのか、何に気をつけたらよいのかなどを紹介します。

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細菌で感染する病気

  • 猫ひっかき病(バルトネラ菌)
    猫ひっかき病は、バルトネラ菌をもった猫に引っ掻かれたり噛まれたりして感染する病気です。この病原体はノミによって猫の体に入り込みますが、猫ではほとんどが無症状。バルトネラ菌に感染している猫に引っ掻かれたり噛まれたりすると、数日~10日程度の潜伏期間の後、傷口近くが腫れたり水疱ができたり、リンパ節の腫れや痛み、発熱などの症状がみられることがあります。健康な成人だと、ほとんど症状が出ずに自然に治ってしまいますが、免疫が落ちている人だと症状が出てしまうことがあります。猫が感染しないよう、ノミをつけないようにして、ノミがいたら駆虫してください。
  • パスツレラ症(パスツレラ菌)
    猫ひっかき病と同じく、パスツレラ菌を持っている猫に噛まれたり引っ掻かれたりして感染しますが、こちらの方が重傷になることが多いです。猫はこの菌を持っていても無症状。国内の調査によると、調査した猫のうちの97%が口の中にパスツレラ菌を持っていて、この菌を手足に持っている猫は約20%でした。猫に引っ掻かれても大事にならず治ってしまうのに、噛まれるとズキズキとした痛みを伴い腫れ上がり大変なことになった、という経験者もいらっしゃるでしょう。
    実はガイドも過去に一度だけ、うち猫にひどく指を噛まれたことがあります。噛まれた原因は猫が何度も「もうやめて!」信号を出していたのに、私がしつこくドライヤーをかけ続けたせいなので猫を責めることはできません。噛まれた夜には傷口が5倍ほどに腫れ上がり、指を動かすことはおろか腕を上げることもできなくなり、ズキズキ痛んで夜も眠れませんでした。翌朝一番で病院に行きました。このように口腔内にパスツレラ菌を持っている猫が多いので、噛まれたらすぐに消毒し病院で手当を受けた方が良いでしょう。体力が落ちている人だと気管支炎や敗血症になることもあるのでご注意ください。一番の予防は猫が出すシグナルを正しく理解して、猫に噛まれない、引っ掻かれないようにすることです。

カビで感染する病気

  • 皮膚糸状菌症(真菌感染症)
    皮膚糸状菌は水虫菌などと同じカビ(真菌)で、空気中のどこにでも胞子は存在します。高温多湿になる時期や、気密性の高い住宅などで猫がこの真菌症を発症すると治るのに時間がかかります。発病するのは子猫や免疫が落ちていたり、慢性病を持っている猫で、健康な猫はあまり発病しません。真菌症の猫と暮らしていても健康な人であれば感染は少ないですが、免疫力が弱っていたり皮膚の柔らかい部分が接触すると感染し、痒みを伴ったリング状の赤みを帯びた皮膚炎が起こります。猫の真菌症の治療を行うとともに、部屋の通気を良くし湿気を排除し、病中の猫との接触を控えてください。人が猫にうつす可能性もありますので注意してください。
可愛い猫は大切な家族ですが、猫は猫、人は人とけじめをつけ、猫の健康管理をきちんと行っていれば、ズーノーシスを特に不安に思う必要はありません。

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更新日:2010年04月01日

(公開日:2010年03月05日)

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