金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

金沢の寺

金沢にはお寺が沢山あります。特に寺院群と呼ばれる3箇所には多くのお寺が固まってあります。実は加賀藩の三代藩主前田利常の時代に整備されたのです。江戸時代から続いている歴史が今もなお金沢には色濃く息づいているのです。

執筆者:小林 万希子

お寺を通して見る「金沢」

金沢市内にはお寺が固まってある「寺院群」と称される地域が3カ所あります。これは加賀藩の三代藩主前田利常が元和2年(1616)に城下の整備を行った時に散在していた寺を集めたためと考えられています。藩政時代の町並みが残る金沢、それぞれのお寺にもさまざまな歴史や言い伝えが残っており、金沢をより深く知るためにぜひ訪れてもらいたい場所です。

妙立寺(みょうりゅうじ)・通称「忍者寺」

出城の役割をしていた妙立寺

「出城」の役割をしていた妙立寺。屋根の上に見えるのが外を見るための見張り台

妙立寺は加賀藩三代藩主の前田利常が寛永20年(1643)金沢城近くから移築して建立したお寺で、別名「忍者寺」と呼ばれています。と言っても、忍者とは関係ありません。いたるところにからくりが仕掛けられているので、そのように呼ばれているのです。

落とし穴にもなる隠し階段

落とし穴にもなる隠し階段

例えば、外からは2階に見えるのに、中は4階7層の複雑な構造をしています。また落とし穴になる埋め込まれた賽銭箱や、やはり落とし穴になる階段、二重になった引き戸など、攻め込んできた敵を欺くための仕掛けが随所にあります。実は出城としての役割を持ったお寺だったのです。

 

利常の政策で外からの敵に供えるため、金沢城を中心にして南側と北側に流れる二本の川をを渡った位置に防御策として寺院群をそれぞれ儲け、戦に供えました。その司令塔がこの妙立寺でした。当時は徳川幕府が日本全国を統一するために躍起になり、ささいなことで多くの諸大名が取り潰されていたころで、表立った動きはできなかったのです。3階以上の建築もご法度でした。

妙立寺の茶室。違い棚は雲を表している

妙立寺の茶室。違い棚は雲を表している

仕掛けの巧妙さもさることながら、茶室や太鼓橋などもあり加賀百万石らいし風流さも備えています。また、雪の重みに耐えるために巨大な木をまるまる一本使って梁にするなど、雪国ならではの手法も見られます。

30分ごとの受付で説明を聞きながらの拝観となっていて、所要時間は40分ほどです。法要などが入っている場合はお休みになるので必ず予約してから訪れてください。

日蓮宗 正久山 妙立寺(人呼んで忍者寺)
住所:金沢市野町1-2-12
TEL:076-241-0888(要予約・予約受付時間8:00~17:00)
拝観料金:800円
拝観時間:9:00~16:30(冬季は16:00まで)30分ごとの案内(所要時間約40分) 
休観日:法要日
アクセス:金沢駅からバスで約15分広小路下車徒歩約3分
駐車場:寺町大通り沿いの極楽寺の有料駐車場へ
※幼児(未就学児童)、乳児は拝観不可


  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます