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マティーニグラス・コンテスト

イギリスのドライジン、ボンベイ・サファイヤのデザインコンペティション「アート・オブ・マティーニグラス」が開催されました。場所は英国大使館。当日の様子をレポートします。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド


イギリスのプレミア・ジンであるボンベイ・サファイヤ。味はもちろん、なんとも繊細なブルーの瓶の美しさに惹かれる方も多いはず。今回、英国大使館にて、ボンベイ・サファイヤのマティーニグラス・デザインコンペティションが開かれるということで、早速伺ってみました。





これは会場にディスプレイされたボンベイ・サファイヤです。アルコール度数47度のドライジン。 10種類のボタニカルを世界中から集め、それぞれの良い部分だけを吸収する、「ヴェーパー・インフュージョン」という特殊な蒸留方法で作られています。雑味のない、清純な味わいが特徴だとか。 ちなみに私はそれほど強くはないのですが、飲み心地の良いのをいいことに、会場で振舞われるままにマティーニのグラスを開け、あとでいい気分になっておりました。

さて本題のグラス・コンペティション。日本での開催は今回が初めてだそう。学生を対象に”自由な発想とオリジナリティ溢れるセンスで「ボンベイ・サファイヤ」の傍らに置くにふさわしく美しく斬新なマティーニグラス”を募集したところ、応募総数は515名、その中から第一次審査に通った5名の優秀作品、及び選考審査員3名の作品が展示されていました。本日そのグランプリが発表されます。



グランプリ作品


グランプリを受賞したのは、早稲田大学大学院の竹山賢さんの作品。なんと茶せんをモチーフにしています。このお酒の芳香を味わい、時を共有する、という大人の愉しみは日本の茶道に通じる精神、というインスピレーションから生まれた作品だそう。茶せんの隙間を通過する光の線が、繊細で微妙な影を生み出しておりました。






さてその他ノミネートされた方々の作品です。左の神坂弥生さんの作品は、柄と台の部分がブルー・カラーのベルになっていて、女性らしい優しい印象。”冬”をイメージしているそうで、雪が降っているように、ベル部分にはガラス玉の装飾が施されています。ちなみにこの方、ファッションも独特の着こなしで、黒のコートの下に目がさめるようなブルーのスーツ、斜めがけしたポーチの隙間からミドリのカエルが覗いておりました。 右の高橋寛之さんの作品は、果物をむいたときのねじれた皮の様子を、シルバーで複雑な光沢を出して表現しているそうです。






左は戸塚浩樹さんの作品。グラスとしてはちょっと変わったデザインですが、女性が爪にマニュキュアを塗るときの手の形をすごくを綺麗だと感じて、持った時に美しく見えるようなデザインにしたのだそうです。 右はグランプリと最後まで票を争った、といわれた山岸あさみさんの作品。まるで花びらのように3重の構造になっています。中央のグラスにマティーニを注ぐと、重なりから生まれる光の具合を楽しむことができるのだそうです。



左から吉岡さん、佐藤さん、村上さん。村上さんの作品は
写真ではわかりずらいですが、花模様の装飾がされています。


さて次は審査員の作品。審査員は現代のデザイン業界・アート業界をリードする、吉岡徳仁さん(デザイナー)、村上隆さん(アーティスト)、佐藤卓さん(デザイナー)の3名でした。 私が個人的にも好きだったのが吉岡さんの作品。テーマは「グラスが宙に浮く」。柄の部分がマティーニに入れるオリーブに刺す、ピックのデザインになっており、グラス部分をまるで浮いているように支えています。 佐藤さんの作品はやはり柄の部分がブルーの砂時計に。”すてきな時間を愉しみたい”という思いが込められているのだとか。村上さんの作品は実は一番シンプルでしたが、独特の花模様(顔になっている)が静かに描かれていました。



審査員及び受賞者のみなさん。真中が竹山さん。


グランプリを受賞された竹山さんは今年4月にミラノにて開催される世界大会への出場が決まっています。





ちなみにこのパーティーが開催された英国大使館の一角。たくさんの資料が並び、デザイナーズチェアがあちこちに施された贅沢空間でした。

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