ナチュラル・シンプル雑貨

更新日:2005年03月09日

蜜蝋のキャンドル ろうそくを灯す暮らし

ろうそくを普段の暮らしに取り入れてみませんか?蜜蝋のキャンドルは癒し効果もあるようです。




ろうそくの灯かりで時間がゆるやかに流れ、贅沢な気分


ろうそくを日常に感じたのはフランスに滞在していたときです。 彼らにとって教会は生活の一部であり、田舎の小さな教会にも必ずろうそくが 灯されていました。 ろうそくはいつも身近にあるもので、なんでもないスーパーへ行ってもたくさんの種類が 売られており、食卓のテーブル、玄関へ続く小さな庭など、暮らしの中でろうそくを灯す風景を 普通に見ることができました。 蛍光灯の煌々と輝く日本の生活に慣れてしまうと、ヨーロッパの薄暗さは、 最初「暗い・・・」と少し不自由を感じるのですが、 しばらくその中で暮らしていると、このぐらいの明かりの方がゆったりと 気持ちが落ち着いて、くつろげることに気がつきます。


去年の秋、山形で蜜蝋キャンドルを作るアトリエを訪れました。 車でなければ行くことができないような山の中、ロッジ風の小さな小屋で、 こつこつと手作りのろうそくが作られていました。

ハチ蜜の森キャンドル・アトリエ ハチ蜜の森キャンドル・アトリエ
アトリエの風景。学校の古い棚や椅子を使っています。

昔ながらの製法で、蜜蝋を時間をかけてゆっくりと溶かし、吊るした芯に少しずつ 垂らしては固まるのを待ちます。それを何回も繰り返して太さをつけていきます。 ちょっと根気のいる作業。面倒と言ってしまえば、確かにそうなんだけれど、 オーナーの安藤さんはそんな苦労を感じさせず、丁寧に愛情を込めて作っています。 蜜蝋キャンドルが好きで、ミツバチが好きで、そしてミツバチの飛び交うこの森の 自然が大好き、という思いが何気ない言葉の端々に滲み出ているような人でした。

蜜蝋というのは、ミツバチがハチミツをおなかの中でロウに変え、 巣を作るために使うものです。ミツバチが一生かかって集められる蜜の量は たったスプーン一杯だそう。だから一本のろうそくには数え切れないほどたくさんの ミツバチたちが集めた、貴重な蜜蝋が使われているのです。 すべて天然の蜜蝋100%なので、食べても大丈夫だそうです。 蜜蝋は大昔から人々の生活に欠かせないものであり、 古代エジプトではミイラに使われるなど、様々な重要な儀式に蜜蝋がたびたび登場します。 ヨーロッパでは最も神聖なろうそくとして、教会でも捧げられています。


ツリーのかたちのろうそく。最後の仕上げまで気が抜けません。

もともとハチミツが大好きなので、このアトリエでもろうそくをいくつか買い求めてみました。 蜜蝋キャンドルは以前にも使ったことがありましたが、ここのものは 特に香りが強く、赤い薄紙を開くと、ぷんと花のようなハチミツの香りがしました。 火をつけずに部屋の中に置いておくだけでも、ほのかにいい香りが漂って、空気を ゆるめてくれるようです。ろうそくの色はオレンジに近い、コクのある黄色。 ミツバチが蜜を採る花によって、色は多少変わります。季節によって、 微妙に色の違う蜜蝋ができるのだそうです。

蜜蝋キャンドル 蜜蝋キャンドル
赤い薄紙を開くと、とろりと艶のあるろうそくが現れます。

ろうそくの明かりで生活することは、質素なようで実はとても豊かな気持ちになります。 去年の暮れに訪れた、とある料理教室でも、食事の時間に蜜蝋キャンドルが 使われていました。「舌が研ぎ澄まされる気がする」と先生は言います。 ろうそくの炎は人の心を落ち着かせ、大勢が集まるときでも、 自然と笑顔がこぼれる様な、和やかな雰囲気を演出してくれるように思います。

キャンドルに火を灯す




ハチ蜜の森キャンドル
山形県西村山郡朝日町立木825-3 ハチ蜜の森入口
tel 0237-67-3260
http://www.mitsurou.com

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江沢 香織

国内外の最新プロダクトからアンティーク、工芸、ハンドクラフト、アート作品等、ジャンル幅広く雑貨にまつ…

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