秋田道夫&萩原修 「Cafe80mm デザイン話とお茶」報告レポート

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会場全体和やかムード。右が秋田さんで、左が萩原さん。
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さて、当日の会場はほぼ満席!たくさんの人が二人の会話を楽しみに集まりました。
デザインやもの作りを目指す学生や若い人も多く、みんな真剣に聞いている様子。
萩原さんを進行役に、緩やかに会話が進みます。
プロダクトの印象とはまたひと味違う、フランクで親しみやすいキャラクターの秋田さん。
ときどき冗談を交えてみんなを笑いに引き込みつつも、ホワイトボードを使って丁寧に図解説明したり、
自身のプロダクトを次々に取り出して、参加者ひとりひとりに触ってもらったり。
時間が経つにつれて臨場感溢れる白熱したトークが展開されました。
80mmは、直径も高さも80mmのカップ。
高台がなく、外側から見ると底は真っ平らですが、中は底が円く半球状にくり抜かれていて、洗いやすさが考慮されています。
一見、女性には大きすぎるような気もしますが、これ以上径を小さくすると、ものとしてのオーラが
弱くなるんだとか。これについては感覚的な部分もありますが、後で調べてみたところ、例えばイッタラのティーマなど、カップとしてエターナルなものは80mm前後の径であることが多いそうです。また、冷たい飲み物用に、もう少し大きい120mmというのも考えたそうですが、
結局重くなって使いづらかった、とのこと(秋田家では今や花びんになっているらしい)。
目指す形は最初からあって、それは最後までブレなかった、と秋田さんは言っています。
一方で、絶対こうじゃなきゃいけない、というのではなく、
ものを作っていく上で、工場や企業、消費者、それぞれにとってできるだけベストと思われる道を
探り、全てのトータルでできたかたちであるべきだとも語ります。
80mmはクールに見えながら、ちょっぴりかわいげもあるかたち。
秋田さん自身も1年以上使い続けているそうですが、
最初は直感的なものでも、長く使うほどにじわじわと本質的な良さが分かってくるようなデザインを
目指したい、とおっしゃっておりました。
楽しいトークにぐいぐい引き込まれます。フリータイムは参加者と談笑。サインを求める人も。
「円柱というかたちは好きだけれど、やや意識して戦略的に自分のデザインを印象付けることもある」
とか、「デザイナーのスタイルはそれぞれであって、カッコイイ場所じゃなくたって、いいデザインは作れる」
とか、茶飲み話ながらも、80mmに関するエピソードから、いつの間にか話は様々な方向へふくらみ、デザイナーとしてのあり方、
秋田さんならではの考え方など、若い人へのエールも交えた、自由で希望のある話へと広がったのでした。
秋田さんのシャープでキレのあるデザインから想像すると、
ちょっぴり期待を裏切られたような、
本人は気取りのない大らかでチャーミングなお人柄。
デザイナーは一見ワガママなようでいて、
実は一番回りに目を配っていて、みんながお互いの出せる力を合わせたほうが、
結果的にはよいものが作れる、というとてもシンプルなことを
教わったように思いました。
揚げたてドーナツと丁寧にドリップされたコーヒーが振舞われた、贅沢なイベント。
トークの後はおやつタイム。ホウレンソウとチーズが入った甘くないドーナツと、
プレーンのシンプルなドーナツが
奥の厨房から登場!ケータリングなどを行っている、料理家の古田陽子さんと、建築家でパン屋さんの大橋渉さんが手作りしたものです。
サックリもちもちでとても美味しいのです。コーヒーを淹れるのは、
Afterhoursというネットのコーヒー&ケーキショップも営む横田茂さん
(こちらでも80mmを購入可能)。秋田さん、萩原さんも
参加者の中に混ざり、一緒にドーナツを食べながら、みんながラフな雰囲気の中で自由に話せる、
とても良い時間でした。