「プレミアム物件(マンション)とハイグレードマンションってどう違うんですか」。
「ヴィンテージマンションって、どういう意味ですか」。
こういった質問を、お客様から受けることがあります。いずれの言葉も、高級マンションに対する表現の仕方の一つで、特にはっきりとした定義があるわけではありません。
それを前提にしたうえで、次のようなカテゴリーと考えておけばいいのではないかと考えています。
まず、もっとも広い意味合いがあるのは「
ハイグレードマンション」。高級マンションと同義といってもいいかもしれません。現在の東京都内の新築マンションなら、平均価格が6000万円以上ですから、それを超えるような高額で分譲されているもの。中古でいえば、坪単価が300万円以上で取り引きされているようなものです。
価格が高くなれば、設備仕様のグレードも自ずと高くなりますから、「ハイグレード」と呼ばれているのでしょう。
次に「
プレミアム物件(マンション)」というのは、ハイグレードマンションの中でもさらに選ばれた立地にあり、設備仕様はもちろん、外観デザインやプランまで含めて価格以上の高い評価を受けているものです。
“憧れ”の対象になるようなマンションといっていいかもしれません。
 |
| 総戸数1228戸と大規模ながら、5つの街区ごとに特徴のある佇まいを見せる「広尾ガーデンヒルズ」。写真は、守衛が常駐する独自のゲートを持ち、最もハイグレードな街区「サウスヒル」 |
金額面だけでいえば、郊外エリアでも高額物件が出ることがありますから、「ハイグレードマンション」の場合はエリアに縛られません。しかし「プレミアム物件(マンション)」と呼ばれるからには、まず都心部で、麻布・青山・広尾といった
希少性の高いブランドエリアにあることが不可欠。その中でも
シンボルとなるようなマンションではないでしょうか。
超高層タワーマンションで、上層階や
ペントハウスのフロアを特に「
プレミアム住戸」と呼ぶこともあります。
「ヴィンテージマンション」は
立地の希少性プラス風格を備える
 |
| 千代田区一番町にある「ホーマットオリエント」。前面道路からやや後退した庭園風のアプローチ、石積みの塀、落ち着いた色調の外壁タイルなど、独特の風格を感じさせる。 |
最後は「
ヴィンテージマンション」。一般には「築年が古くなっても資産価値が下がらず、かつ魅力が衰えないマンション」といった意味合いで使われているようです。つまり新築マンションでは、“ヴィンテージ”とは呼ばれません。
新築時にプレミアムがついたもので、なおかつ、
10年、20年以上の歳月を経て“風格”を増しているマンションといえるでしょう。昭和40~50年代に建築され、築30~40年経っているものも少なくありません。
また、
ブランド名だけでイメージが伝わるほど知名度も高いことも条件のひとつ。たとえば「ヴィンテージマンション」の代名詞と言われるのが「
広尾ガーデンヒルズ」。その他、代表的なブランド名として「
ドムス」「
ペアシティ」「
ホーマット」などがあります。
 |
| 「広尾ガーデンヒルズ」の街区内を走るメインストリートは、豊かに生い茂った街路樹に覆われ、夏でも涼し気。 |
では、具体的な物件の特徴はどうなっているのでしょうか。
立地は、
山手線の内側、ないしはその駅周辺で由緒ある一等地。意外に緑の豊かな邸宅街に立っています。
また、最近はタワー型や大規模再開発型のマンションが話題になっていますが、「ヴィンテージマンション」はむしろ規模が小さく、
総戸数50~100戸以下で4~5階建て以下の低層マンションが少なくありません。
規模が小さくても、
ゆとりのあるエントランスホール、居住者がくつろげるロビーがあります。外観はずっしりとした
重厚感があり、独特の味わいを醸し出しています。
都心部でも
駐車場が完備され、
24時間常駐管理でフロントサービスが付いているのが一般的。設備は
全館セントラル空調・給湯で、内廊下の中も空調が整っています(現在では個別セントラル方式に転換しているケースが多い)。
住戸内は、
天井が高く、広々としたリビングダイニングがある。要は、大使館のスタッフや外資系エグゼクティブなど、洋風の洗練された都市型ライフスタイルを求める外国人の要望にも応えられるプランというわけです。