東京・神奈川・千葉・埼玉に住む/神奈川

みなとみらい周辺は歴史と未来が交差する新しい街

ビジネス、商業の中心地だった横浜駅、駅を挟んでみなとみらい、野毛と2つの表情のある街を持つ桜木町駅、開発目覚しいみなとみらい駅、ここでは、この3駅周辺を見ていきましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

横浜で、最近人気を集めているのは高層ビルが建ち並ぶ整然とした街並みが魅力のみなとみらい地区。しかし、その反対側には坂の多い昔ならがの街並みも広がっており、2つの表情のあるエリアといえます。

【みなとみらい周辺の位置関係は?】

みなとみらい周辺地図
横浜駅~桜木町駅を挟んで東西で異なる街が広がっている。

根岸線を挟んで東側は海沿いの再開発エリア、
西側には坂の多い昔ながらの街が

横浜駅西口
東海道本線、根岸線、横須賀線、東急東横線、相模鉄道線、京浜急行線など多数の路線が乗り入れる横浜駅。西口には商業施設やホテル、オフィスビルが並ぶ。
この地域では根岸線・横浜市営地下鉄横浜駅~桜木町を中心に、東側の海沿いと、西側の山側にまったく違う街が広がっています。海側にあるのはヨコハマポートサイド地区とご存知みなとみらい地区。東側は相模鉄道船平沼橋駅や西横浜駅、野毛に代表されるような下町っぽさも感じられる古い街並みです。当然、エリアそれぞれで街の雰囲気も住宅供給の状況も異なります。そこで、今回はエリアごとに街と住みやすさのガイドをしていくことにします。


アートとデザインがテーマ、
ヨコハマポートサイド地区

■最寄駅/横浜
横浜ポートサイド地区
川沿いに公園、その背後に高層マンション、オフィスビルなどが建ち並ぶポートサイド地区。
昭和61年にスタート、平成に入ってから本格的に再開発が進んだ、ヨコハマポートサイド地区は横浜駅東口から歩いて7分ほど。地区内にはアート&デザイン施設が点在、10月にはアート縁日なる自作アートを売るイベントも行われるという文化的な雰囲気が特徴の地域です。主なビル、住宅はすでに完成済みですが、横浜駅との間など、まだ開発が続いている場所もあり、今後、新築マンションが供給される可能性も大です。

ポートサイド地区の高層建築物
ポートサイド地区やみなとみらい地区では高層マンションが基本。
地区内の既存住宅はURの高層マンションが中心。賃貸を考えている人なら狙い目かもしれません。単身者からファミリーまで幅広い間取りが揃っており、賃料は1DKで12万円前後、2LDKで16万円~17万円、3LDKになると17万円~。眺望が楽しめる部屋もあるようです。中古マンションでは70m2で3600万円台~、75m2で4600万円~など。物件が限られるので、価格が大きく下がる可能性はありません。


地域冷暖房や巨大地下共同溝を持つ未来都市、
みなとみらい地区

■最寄り駅/みなとみらい線みなとみらい、新高島、根岸線・横浜市営地下鉄桜木町
みなとみらい全景
ランドマークタワーなど印象的な建物が多いみなとみらい中心部。
横浜駅・桜木町駅と関内・伊勢佐木駅。2つに分かれていた横浜をつなごうと計画されたみなとみらいは、その名の通り、未来を考えた街作りた特徴です。例えば、この街には電柱や電線がありません。それは地下に巨大な共同溝があり、水道、ガス、電気、電話などはまとめてそこに配線・配管されるため。この共同溝はゴミの集塵管でもあり、街中で清掃車、ゴミ置き場を見ることが少ないのはそのためです。

また、この地域では全施設で地域冷暖房システムを導入しています。そのため、みなとみらい地区で供給されるマンションには各住戸でエアコンや室外機などを置く必要がなく、すっきりした室内で快適に過ごせるのです。

臨港パーク
パシフィコ横浜裏手に広がる臨港パーク。子ども連れや写生をする人の姿をよく見かける。
海沿いに大きくとられた公園はもちろん、イベント時の交通なども考えた広く、死角のない道路やそこかしこに置かれたパブリックアート、統一感のある建物外観など美しさに配慮した全体計画もこの街の魅力。もちろん、地区内の駅や各種建物ではバリアフリーも考えられています。

みなとみらい建築現場
街のあちこちで建設が進むみなとみらい。5年後、10年後には全く違う姿を見せているに違いない。
最も開発面積が大きく、早くから開発が進んできたのはランドマークタワーやパシフィコ横浜などがある中央地区。クィーンズスクエアなどの商業施設や病院もあり、住宅建設が行われているのもここ。平成19年、20年竣工に向けてタワーマンションが続々と建設されています。ただし、この地域では居住人口は1万人と計画されているので、野放図にマンションが建つわけではありません。新築分譲マンション情報はみなとみらい21公式ホームページ内マンションギャラリーで見られますから、ここに住みたい人は早めにチェックしましょう。

みなとみらい新高島地区
帷子川沿い、旧国鉄高島ヤード跡地にはスポーツ施設などが作られる予定で整備が進められている。
中央地区でも横浜駅寄り、みなとみらい線新高島駅周辺は比較的開発が遅れている地域ですが、これから平成18年以降は大きく変わりそう。帷子川沿いに市のスポーツパークが作られるほか、横浜F・マリノスの本拠地となる施設などが作られる予定ですし、平成21年末には日産自動車の本社機能が移転してきます。平成19年には賃貸のタワーマンションも竣工します。こちらも情報も上記でチェックを。

横浜ワールドポーターズ
新港地区にあるワールドポーターズでは世界各地から集められた食材などが手に入る。
中央地区から国際橋を渡った新港地区は大観覧車で有名なよこはまコスモワールドや横浜ワールドポーターズ、横浜赤レンガ倉庫など、ショッピングやアミューズメント施設が中心のエリア。住まう場所ではないものの、ご近所にこれだけの施設があるとしたら、買い物や休日のお出かけが楽しみになりますね。

では、次ページでは西側の街並みを見ていきましょう。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます