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銀座は超都心ながら、意外に住める街だった

ここ数年、都心回帰が言われ続けていますが、その象徴とも言うべき場所が銀座。以前なら住む場所とは思われていなかったこの街に、今ならあなたも住めるかもしれないのです。さて、その住み心地は?

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

少し前までは銀座は遊びに行くだけの街でした。でも、地価が下がった今、銀座は住む街になりつつあります。コンスタントに新築マンションが建っているわけではありませんが、十分、手の届くようになった銀座の住み心地を見ていきましょう。

銀座駅、東銀座駅、銀座1丁目駅から
歩いて10分~15分圏が狙い目エリア

銀座4丁目の標識
4丁目を中心に新橋と接する8丁目、京橋と接する1丁目まで、銀座には一流が集まる
東京、銀座といえば、説明が要らないほど知られた街。銀座という町名を冠するのは1丁目から8丁目までで、このエリア内には銀座駅(銀座線、丸の内線、日比谷線)、銀座一丁目駅(有楽町線)、東銀座駅(日比谷線、都営浅草線)の3駅があります。この地域には世界の一流ブランド、百貨店、大企業の本社、ホテル、有名なレストランにバーやクラブなどが並び、かなり広いエリアながら、さすがに住居は皆無に等しい状態です。


築地市場
4丁目交差点から築地市場までは約800m、10分ほどで歩ける距離だ
しかし、どこの駅でも駅から歩いて10分、15分なら、そこの駅の利用可能エリアと考えられています。それなら、銀座でも同じように考えると、範囲はぐっと広がります。上記の3駅から歩いて10分と考えると、八重洲、京橋、八丁堀、築地、新富あたり。15分まで広げて考えれば、入船、湊、明石町なども入ってきます。といっても、八重洲や京橋はオフィス街でこちらも部屋探しは至難。となると、銀座から隅田川までの間くらいの地域が狙い目エリアということになります。

銀座周辺の狙い目エリアはココ

銀座エリア、その周辺には地下鉄が網の目のように走り、少し歩けば他の駅を利用できる便利さ


小規模な建物中心でオフィスと住居が混在、
意外に静かな住環境が特徴

銀座の路地裏
裏通りに入ると、小さなビル、長屋風の木造家屋までが入り混じった路地が多いことに驚かされる
表通りは別として、このエリアの建物は小規模なものが中心。具体的には持ち主が居住するオフィスビル、古くて狭い目の分譲マンションなどで、デザインや印刷、企画関係の事務所と住居が混在している物件が多いようです。裏道に入ると、木造の古い一戸建てなども残っており、下町風の雰囲気もあります。また、最近では新大橋通り沿いや新富、入船、湊を中心にコンパクトなシングル向きを中心とした新築マンションも建設されています。

住むということを考えた場合、コンビニや食料品を中心としたスーパーは点在しているのですが、それ以外の総合的なスーパーはありません。湊に住む一人暮らしのMさんによると、食品は会社帰りにデパ地下を利用、帰社時間くらいから値引きが始まるので安く利用できるものの、トイレットペーパーや洗剤類は豊洲のスーパーまで買いに行くのだとか。それ以外に生活に必要な、クリーニング店や酒屋、薬局などは意外に揃っています。

事務所と住居が混在していると、気になるのは人や車の通行、音ですが、勤めていれば、平日は家にいないでしょうし、休日は事務所が休み。先述のMさんによると、休日や年始年末などは怖いくらい静かだそうです。

隅田川テラス
隅田川テラスからは対岸のリバーシティが。昼間はもちろん、夜景もすばらしいそうだ
また、この地域は都会の真ん中ながら、小さい公園がそこかしこにありますし、隅田川に接していることもあって、緑や自然にも恵まれています。特に隅田川に沿った散歩コース、隅田川テラスは地元の人たちの憩いの場。犬の散歩や幼稚園児たちの外出コースとして愛されています。区役所や図書館、税務署などが集中して近くにあるのも、住民には便利なところです。

では、気になる住宅の相場はどうなっているか、次ページで見ていきましょう。
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