神奈川

更新日:2010年04月07日

武蔵小杉、マンションに新駅も開業し、変化続ける街

首都圏各地の再開発の中でも規模の大きさで群を抜いているのが武蔵小杉駅周辺。マンションに加え、横須賀線の新駅も予定されており、中世以来の歴史ある街は大きく変わろうとしています。

東急東横線・同目黒線と南武線の交差する街、武蔵小杉。ここでは駅周辺の37haという広大な土地が新しい街として生まれ変わりつつあります。さらに、横須賀線の新駅が開業、今後も川崎市営地下鉄の乗り入れ予定などもあり、大変貌は必至。その武蔵小杉の住み心地を開発計画と合わせて見ていきましょう。

渋谷、横浜直通に加え、
新駅開業で品川、東京、成田空港にも直結


南武線武蔵小杉駅
南武線武蔵小杉駅前。バスロータローの回りにはオフィスや予備校などが立ち並ぶ
東急東横線特急で渋谷から3駅目、自由ヶ丘の次が武蔵小杉です。多摩川を渡り、新丸子を通過すると、右手に高層ビル、南武線武蔵小杉駅、そして左側には多くのタワーマンションが立ち並ぶ。それが今の武蔵小杉です。渋谷からの所要時間は13分。そのまま、横浜へは直通14分。武蔵小杉は渋谷、横浜のちょうど中間に位置しているのです。

武蔵小杉からは都営三田線、東京メトロ南北線直通路線が利用できる

武蔵小杉からは都営三田線、東京メトロ南北線直通路線が利用できる

また、東急目黒線は都営三田線と乗り入れているので、これを利用すれば、日比谷、大手町といった都心のオフィス街へのアクセスも便利。南武線利用なら、東急田園都市線、小田急線、京王線と交差しつつ、立川へ。武蔵小杉は川崎の交通の要所といえる立地というわけです。




中原街道沿いの旧家
中原街道沿いには歴史を伝える建造物が残されている
鉄道だけではありません。徳川家康が江戸入府の際に使ったのが現在の中原街道。東海道が整備されるまでは主要な幹線道として利用され、武蔵小杉周辺には1655年に引き払われるまでは将軍家の宿泊所である御殿があったほど重要な場所でした。また、これと交差する府中街道や、南武線武蔵小杉駅脇を走る南武沿線道路など、川崎市内の主要な幹線道路もこの周辺を走っています。

新駅予定地
現在南武線武蔵小杉駅との連絡通路を工事中。完成予定は2011年春
さらに、街作りの一環として開業したのがJR横須賀線の新駅。高架式の新駅は南武線武蔵小杉駅から約250m離れた場所に建設されており、連絡通路で南武線、東急東横線などとつながれる。この完成によって武蔵小杉には横須賀線・湘南新宿ライン、成田エクスプレスの全列車が止まることになり、都心にも成田にも直通で行けるように。所要時間は新宿駅まで約18分、東京駅まで約17分ですから、足回りの利便性は大きくアップしました。

もうひとつ、川崎縦貫高速鉄道も武蔵小杉への乗り入れを決めています。これは新百合ヶ丘から宮前平を経て、武蔵小杉、川崎をつなぐ市営地下鉄計画で、完成は早くても平成29年。今の段階では、計画でしかありませんが、武蔵小杉の重要性を意味するものです。

鉄道で分けられた3エリアにそれぞれの表情
再開発地域は工場が主体だった地帯


武蔵小杉の連絡通路
南武線駅から階段を降りて行くと東急線の駅につながる
武蔵小杉の再開発、街の住み心地を考えるにあたって、まず押さえておきたいのは、この街が南武線、東急東横線の線路で3つに分割されており、それぞれが異なる表情を持っているということです。


それを図示したのが下の地図。順に説明しましょう。

武蔵小杉周辺地図
武蔵小杉の市街地は鉄道によって大きく3つに分けられている


日本医科大学武蔵小杉病院
救急指定の総合病院である、日本医科大学武蔵小杉病院
まずは中原街道を含む、古くからの街が南武線武蔵小杉駅の北側地域。ここには日本医科大学新丸子校舎や同武蔵小杉病院のほか、学校などもあり、低層の住宅街が中心。その中には個人商店が集まった小規模な商店街なども点在しています。

武蔵小杉タワープレイス
周辺のランドマークともなっている武蔵小杉タワープレイスは右手の青い建物
また、駅前を走る南武沿線道路沿いには1995年に完成した武蔵小杉タワープレイスやシティホテルが並び、都会的な雰囲気の、ビジネス拠点となっています。

法政通り南一番街
法政通りは個人商店が中心の賑やかな商店街
次にスーパーや銀行、商店街が並ぶ暮らしに密着したエリアが東急東横線の西側。イトーヨーカ堂や聖マリアンナ医科大学東横病院のほか、中原区役所、中原警察署に消防署、郵便局、図書館が並ぶ、区の中心です。

綱島街道を挟んで大規模マンション、タワーマンションが建ち並ぶ。ここ4年ほどで街の風景は大きく変わった

綱島街道を挟んで大規模マンション、タワーマンションが建ち並ぶ。ここ4年ほどで街の風景は大きく変わった

そして、現在全貌が見えてきた再開発エリアが東急東横線の東側地域。元々は工場などが多く、今でも駅の駅南口正面には工場があり、現在再開発が進んでいる地域も長らく駐車場となっていました。この場所に、市民会館や市民活動センター、商業施設とタワーマンション2棟が完成しており、さらに府中街道を挟んだ地域にも分譲マンション、賃貸マンションが。駅前では広場も作られる予定です。このエリア全体では18棟もの建物が建設される予定で、計画居住人口は1万5000人。汐留シオサイトやみなとみらい、六本木ヒルズを上回る規模です。

JR通路から見た再開発エリア。かなり広大な場所でかつ駅に近いことが分かる

JR通路から見た再開発エリア。かなり広大な場所でかつ駅に近いことが分かる

もう1箇所、駅の南口の西街区でも2010年3月から再開発が進行しており、こちらの完成予定は24年10月。駅と隣あう場所に39階建てのタワーが建つことになっており、300戸超の住宅に商業施設、公共施設などが配される計画です。





では、この街の魅力、課題、住宅価格を次ページで見ていきましょう。
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この記事の担当ガイド

写真

中川 寛子

20年以上住まいの雑誌編集に携わる経験を生かし、実際に歩いて集めた街情報を紹介。

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