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蒲田、変化目前の便利で実質本位の街

京浜東北線、東急多摩川線や京浜急行本線など5線が利用できる足回りの便利さに物価の安さを兼ね備えた街、蒲田。しゃれた雰囲気とは無縁ながら暮らしやすさは折り紙付き。実を取るならこの選択、ありです。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

電車はもちろん、車利用にも便利
足回りの良さがビジネスマンに人気

京急線の看板
東京の都心方面はもちろん、横浜を始めとする神奈川県内、羽田・成田の両空港とダブルな足回りが蒲田の魅力
京浜東北線、東急多摩川線・同池上線、京浜急行本線・同空港線の5線、5駅が利用できる蒲田は都心、横浜方向へのアクセスの良さに加え、羽田空港、成田空港へも1本と、ビジネスマンにとってはこの上ない便利な立地。蒲田駅東口からは京急蒲田駅経由の羽田空港行きバスが早朝から夜遅くまで運行してもいます。さらに環八、第一京浜と幹線道路にも近いため、車での移動も楽々です。

蒲田周辺の位置関係概念図

蒲田周辺地図
蒲田周辺の線路、道路、主要施設の位置関係


大田区役所
蒲田駅のすぐ脇にある大田区役所。産業、商店街支援などに厚い施策を行っている
JRの蒲田駅から京急蒲田駅間は蒲田駅東口から歩いて10分ほど。途中は商店街、飲食店街となっています。また、東口には駅のすぐ脇に大田区役所、少し離れて警察署、税務署、社会保険事務所や郵便局、駅前図書館などの公共施設が集中しており、大田区の行政の中心となっています。

アロマスクエア
松竹撮影所跡地を利用したアロマスクエア。これにちなんでJR蒲田駅では映画中に使われた音楽が発着メロディとして使われている
東口では駅周辺のどこからでも目につくアロマスクエア、アプリコ(区民ホール)がランドマーク。つかこうへいの小説、同名の映画「蒲田行進曲」で有名になった映画の都蒲田は大正9年から昭和11年までここにあった松竹撮影所を舞台にしたものですが、この2つの建物はその跡地に建設されたもの。今の蒲田に流行の先端という言葉はそぐいませんが、かつての撮影所時代には「流行は蒲田から」と言われていたのだとか。往時は日本洋食器の最高峰大倉陶園や皇室や海外にある日本大使館で使われているカガミクリスタルなどもこの地にあったといいますから、まさに文化を生む地だったのです。その跡に立つ区民ホールでは現在、各種コンサートから落語、文楽など幅広いイベントが行われています。

サンライズ蒲田
アーケードのある商店街サンライズ蒲田。飲食店から物販店、各種サービス、パチンコ店まで多種多様な店がひしめく
対して蒲田駅西口は東急プラザやユザワヤなどの大型店などがあり、また、並行する2本のアーケードのある商店街サンライズ蒲田、サンロード蒲田、それに交差する飲食店街などがあり、平日でも多くの人出で賑わいます。

こうした駅周辺は太平洋戦争復興時の土地区画整理事業で作られたもので、蒲田駅周辺という限りにおいては、比較的ブロックの大きな街並みになっています。

駅間の表示
蒲田駅、京急蒲田駅間は1km弱。京急蒲田駅前にはアスト蒲田という商店街がある
ちなみに地元では蒲田駅、京急蒲田駅をつなぐ蒲蒲短絡線なる計画が根強く囁かれています。今も時折、話題になることを思うと、今後の経済動向その他によっては実現する可能性もあるかもしれません。

続いて次ページでは物価の安さなど、蒲田の住みやすさを見ていきましょう。
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