住みたい街 首都圏/子育て・環境重視の街選び

花見が楽しい、桜のきれいな街に住もう!

日本人が大好きな花、桜。多くの街を歩いてみて分かったのは桜のきれいな街は街全体がきれいで住みやすそうだということ。ここでは花見が楽しい街をテーマに、首都圏のいろいろな街を紹介しましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

桜がきれいな街は住みやすい
その理由は?

成城の桜並木
お屋敷街として全国的に有名な成城学園では桜並木のある通りも多い
人間以上に街や住まいは見た目が大事です。薄汚い、汚らしい街は見た目が悪いだけでなく、他人や周辺の環境に無関心な人や、マナーを守らない人が多く、犯罪が起こりやすいもの。乱雑に置かれた自転車やダンボールは侵入時の足場になったり、女性や子どもを狙う人の隠れ場になったり、はたまた、放火の呼び水となることも。ぱっと見て第一印象が悪い街は避けたほうが無難です。

引地川沿いの桜
住宅街の誕生とともに街のシンボルにしようと桜を植えたという街も多い。約40年前に植えた桜が名所になっている神奈川県の引地川沿い
その反対におすすめしたいのは、きれいな街。自分たちの街を誇りに思い、大切にしている人たちが多く住んでいれば、夜中に大音量で音楽を聴かされることや収集日以外にゴミが放置されることは少ないはずだからです。そのきれいな街のひとつの象徴が桜です。現在日本で主流となっているソメイヨシノは自力で繁殖することのできない種で、かつ一般的な寿命は60年ほどと短いのが特徴(最近では手入れ次第で樹勢を回復、長生きさせられることが分かってきましたが、まだまだ普及していません)。その桜が長く見事な眺めを保ち続けられるのは、桜に愛情を注いで手入れをする人や社会があってこそ。また、それは街を大事にする人や社会と言い換えてもいいわけです。

碑文谷、西小山、大泉学園、三鷹……
歩きながら花見ができる桜並木のある街

碑文谷の住宅街
教会、公園そして通りと花見スポットには事欠かない碑文谷の住宅街
いつも通る道が桜並木なら、わざわざ花見に行くまでもなく、毎日が花見気分。たとえば、お屋敷街としても知られる碑文谷(最寄駅:東急東横線学芸大学あるいは同都立大学)はそんな街。何本かの通りでは桜がまるでトンネルのようになっており、ぼんやり歩いているだけでも春の気分を満喫できます。桜並木の下が遊歩道になっている碑文谷八幡宮の参道やサレジオ教会周辺もおすすめ散策スポットです。

西小山の商店街
規模は小さいものの、物価の安さと活気ではお隣の武蔵小山に負けず劣らずの西小山商店街
碑文谷からほど近い西小山(東急目黒線)も桜の名所。ここは、賑やかな商店街として全国的に知られる武蔵小山のお隣で、小さいながらも活気ある商店街がある街。ここから中原街道までの約1kmの間は西小山桜並木通りと呼ばれ、100本以上の桜が楽しめます。

大泉学園の桜並木
駅から朝霞方面へのバス通りが桜スポット。隣接する朝霞市にも桜の名所は多い
私が生まれ育った街、西武池袋線大泉学園にも桜並木があります。朝霞へ向かうバス通りがそれで、光化学スモッグが隆盛を極めた1970年代に老木の多くが枯れ、現在の木はそれ以降に植えられたもの。以前に比べればまだまだという感もありますが、それでも十分桜色の空が眺められます。お隣、石神井公園でボートの上から桜を眺めるのもいいものです。

三鷹の桜並木
並木があると花見が楽しめるだけでなく、夏に木陰ができて涼しいというメリットも
中央線三鷹駅の北側、武蔵野市側も桜のきれいな街。武蔵野市では中央線吉祥寺駅にある井の頭公園が桜の名所として有名ですが、喧騒を避けるなら三鷹駅~武蔵野市役所周辺がおすすめです。中央線沿線では国立のさくら通りも見事。最寄り駅は南武線矢川あるいは谷保。谷保周辺は高い建物がなく、日当たりがいいせいか、早くから桜が咲くスポットも点在しています。

次のページは川沿いや公園などの花見スポットをご紹介しましょう。
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