改正薬事法でステロイド外用剤の購入法はどうなった?
門田
「はじめて買うときは専門家に相談を!」と話す福永氏
:湿疹・皮膚炎の治療薬であるステロイド外用剤は、改正薬事法で指定第二類(第二類医薬品の中で、特に注意を要するもの)に区分されましたね。ステロイド外用剤を購入する際には、どのようなことを意識するとよいでしょうか?
福永氏:第二類医薬品は、薬剤師または登録販売者のいるお店の両方で取り扱っています。また、指定第二類とは第二類医薬品の中でも特に注意を要する医薬品となっています。第二類医薬品は第一類医薬品と違い、一般の方がセルフで購入することはできますが、はじめて買うときは薬剤師や登録販売者に相談して、十分な薬の説明を受けて購入することをおすすめします。
門田:自分で治すことができれば、病院に行くより時間も労力もかかりませんね。湿疹・皮膚炎のセルフメディケーションを上手に行うために大切なことは何ですか?
松村氏:早めの治療と正しい薬選びが大切ですが、そのためにもっとも重要なのは、生活者自身が正しい知識を持つことです。その知識に基づいて薬剤師や登録販売者と相談しながら薬を選び、適正に使用すれば、悪化したり痕が残ったりするのを防いで早く治すことができます。
門田:一般の生活者も、薬について正しい知識を持つことが求められるのですね。
正しい知識を持てばセルフメディケーションは難しくない
門田
「正しい情報を伝えていくことが大事」と話す松村氏
:ステロイド外用剤で湿疹・皮膚炎のセルフメディケーションを行うとき、知っておかなければならない知識とは、どのようなものでしょうか?
松村氏:使用量、使用期間や使用部位などの情報です。ステロイド外用剤は、このような情報を正しく理解し、適切に使用すれば、過剰に心配しなくてもよい薬ですから、薬剤師や登録販売者から使い方の説明を十分に聞き、添付文書もよく読んでいただきたいですね。使ってみて症状が悪化したり、1週間たっても改善しない場合は、早めに病院を受診しましょう。
門田:これらの知識や最新情報を伝えるために、製薬会社としてどのような取り組みをされているのでしょうか?
松村氏:薬局やドラッグストアに対しては、専門的な内容の製品解説書を配布したり、ファックスで情報を流したり、薬剤師や登録販売者に勉強会を催したりしています。まずは、薬剤師や登録販売者を通じて、生活者に正しい知識と情報がきちんと伝わることが大切と考えています。
門田:生活者が正しい知識を持つために、薬剤師や登録販売者の果たす役割は大きいんですね。
福永氏:また、生活者に対しては添付文書やパッケージを通じて情報を直接伝えるとともにお店の陳列棚を利用して啓発ボードを貼ったりもしています。当社ではインターネットによる情報提供も充実させており、湿疹・皮膚炎を考える「
ヒフノコトサイト」を運営し、このサイトを通じて、皮膚トラブルについて分かりやすく解説したハンドブック「
ヒフノコトHANDBOOK」を無料で配布していますので、ぜひ取り寄せてご覧いただきたいと思います。
門田:さまざまな取り組みがなされているのですね。
松村氏:薬剤師や登録販売者に相談する際には、いつ頃、どこに、どのような症状があらわれたか、また以前に使っていた薬があればその名前などを、きちんと伝えられるように心がけていただくとよいでしょう。それをもとに、適切な薬を選ぶことができます。生活者の皆様、薬剤師、登録販売者がみな正しい知識を持っていれば、セルフメディケーションは難しいものではありません。
福永氏:品物である医薬品とともに、その医薬品に関する情報や対象となる病気の周辺情報も入手できるようにすることが、私たち製薬会社の重要な使命だと思っています。セルフメディケーションによって、私たちの生活はより快適になると信じています。
門田:今日はありがとうございました。
<~取材後に~>
薬剤師や登録販売者、薬のパッケージや添付文書、インターネット、ハンドブックなど、正しい知識を得るための情報源はたくさんありそうです。一人ひとりが自分の身体に向き合い、健康を考えていくことが必要なこれからの時代、セルフメディケーションで自分や家族の健康を守りたいものですね。
【お話を伺った方】
福永直行氏
田辺三菱製薬株式会社 ヘルスケア事業部 商品育成グループ グループマネージャー
松村俊樹氏
田辺三菱製薬株式会社 ヘルスケア事業部 商品育成グループ 主査
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