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人形町、抜群の足回りに江戸情緒溢れる街(2ページ目)

複数の地下鉄が利用できる上、海外への足も便利、さらに水天宮や甘酒横丁に代表される江戸時代からの歴史ある街並みが共存する街、人形町界隈。季節感も楽しめる便利で快適、そんな人形町周辺をご紹介しましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

歴史ある風情とおいしい食べ物、
下町らしさも住む楽しみ

水天宮境内
子ども連れや妊婦さんの多い水天宮境内。縁日などのイベントも多い
観光スポットとしても有名な街で、由緒ある寺社や風情ある通りも残されています。寺社で言えばなんといっても安産、子授けにご利益がある水天宮。毎月1日、5日、15日には縁日が開かれますし、戌の日には安産祈願の行列ができるほど。その他、巳の日の弁才天ご開帳や毎月行われる何かしらのイベントを加えると、それほど大きくない境内はいつも混雑しているといってもいいほどです。

芸者新道
ビルの谷間、路地の左手だけに風情ある日本料理店が並ぶ芸者新道
観光客に人気の通りといえば、人形町駅から浜町駅へ向う甘酒横丁が有名なところ。老舗豆腐店に鯛焼き屋さん、呉服屋さんなどが軒を連ね、買い物客が絶えません。さらに江戸情緒を求めるのであれば、京都の祇園や先斗町を思わせる路地、料亭のある芸者新道や居酒屋の並ぶ住吉小路などといった穴場スポットもあり、外食、散策にはとても楽しい街です。

玉ひでの行列
季節を問わず、11時過ぎには人が並び始める親子丼で有名な玉ひで
さらに、この街には全国的に知られた飲食店が多いのが特徴。行列必至の親子丼の玉ひで、鯛焼きの柳家、粕漬けの魚久などに始まり、ミシュランが星をつけた料亭玄冶店濱田家もあり、すき焼きの今半や日山、洋食のキラクに小春軒、いなり寿司で有名な志乃多寿司総本店にふぐ、はたまた土産には人形焼などなど、おいしいものは目白押しです。しかも、古いものだけでなく、ファーストフードはもちろん、スペイン風の居酒屋や駄菓子バーなど今風な店もありますから、好みや懐具合に合わせて選び分けられるのが嬉しいところでしょう。

通り沿いの八百屋
八百屋、豆腐屋などごく普通の個人商店も並ぶ
ただし、全体に営業時間が夜8時、9時くらいまでと早いので、その点には注意が必要。日曜日・祝日は休みという店も少なくありません。

大丸ピーコック
スーパー、ドラッグストアの他、区の施設なども入るトルナーレ日本橋浜町
ところで、都心部では毎日の買い物の便も気になるところですが、食料品店、ドラッグストアにスーパーなど意外に何でも揃うのが人形町界隈。特に新大橋通りに2005年に完成した再開発エリア「トルナーレ日本橋浜町」に夜23時までのスーパーが登場したことから、地域の買い物事情は一気に向上。次いで隣接する日本橋浜町Fタワーには24時間営業のスーパーも登場。夜の早い人形町の個人商店とこうしたスーパーを使い分けられるようになりました。

最後は意外に豊富な自然、住宅事情を見ていきます。

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