派遣で働く/派遣会社の選び方

意外と知らない「派遣会社」の選び方

今や派遣スタッフの多くが複数の派遣会社を併用して、効率的な仕事探しをしています。いい派遣先があれば、派遣会社も移る。しかしそこにはデメリットも潜んでいるのです。これまであまり語られてこなかった派遣会社の選び方についてまとめました。

中村 天江

執筆者:中村 天江

派遣で働くガイド

派遣会社選び3つのポイント

「派遣会社はどこでもいい」ではなく、自分にあった派遣会社を選びたい。

「派遣会社はどこでもいい」ではなく、自分にあった派遣会社を選びたい

あなたは派遣の仕事をどのように探しますか? 仕事内容や派遣先企業、時給や勤務時間から探すことが多いのではないでしょうか。もちろん就業条件はとても大切。でも、もう1つ重視してほしいことがあります。それは、自分にあった派遣会社を選ぶということです。

まず最初に派遣会社の選び方のポイントを3つにまとめておきます。

  1.  経営基盤がしっかりしている
  2.  あなたの希望条件に合う案件を沢山もっている 
  3.  あなたのキャリア形成を具体的に支援してくれる

このような派遣会社を見つけられると理想的です。

これらに加えて派遣会社との相性もあります。仕事を紹介されたりキャリア形成について相談する場面では、派遣会社の担当者(営業やコーディネーター)との相性のよしあしが影響してくるからです。規模の大きな派遣会社は担当が変わることもありますが、規模の小さな派遣会社の場合はそのあたりも意識してみてみてください。

派遣会社の平均登録数は3.9社

登録型派遣では、派遣契約が終了するたびに次の仕事を探さなければなりません。そのため、複数の派遣会社に登録しておいた方が求人情報を効率よく収集できます。以前、求職活動中の事務系派遣スタッフに調査したところ、派遣会社の平均登録数は3.9社でした(出所:リクルートワークス研究所・中村天江「登録型派遣労働者の再就業に関する実証分析」)。

派遣会社には、他の人材サービスも手掛けている大手の総合派遣会社、ニッチな領域に強みをもつ中小規模の派遣会社、有名企業のグループ派遣会社など、いくつかもの形態があります。それぞれの特徴をおさえたうえで、うまく活用するのがポイントです。

例えば、総合派遣会社は案件数が豊富で福利厚生も充実しています。特定領域に強い派遣会社は、ある業務領域に関して派遣先と長期的なリレーションを築いていて、労働条件などこまやかな交渉ができることも。大企業のグループ派遣会社は親会社や関連会社での仕事が多いので、働きたい会社が決まっている人に向いています。

次のページでは、複数の派遣会社を併用するのがいいのか、1つの派遣会社に絞る方がいいのかについて考えていきます。
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