MBA・ビジネススクール/MBAの基本知識

ビジネススクール進学の奨学金

ビジネススクールに進学することは、自らへの多額の長期投資となります。どのように資金確保するかは大きな問題。1つの解決方法としての奨学金について説明します。

福原 正大

執筆者:福原 正大

MBA・海外留学ガイド

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ビジネススクール進学で、お金の問題は重要

ビジネススクール進学を決める重要なファクターの1つは、お金の問題。自らへの長期投資であるビジネススクール進学を、短期的にどのようにファイナンス(お金の調達)するか。頭を抱える問題です。こうした問題を解く1つの方法が奨学金。今回は、奨学金の種類や認定方法、認定されるために必要ことを見ていきましょう。

奨学金とは

奨学金と一口に言いますが、返済義務のない給付型奨学金、返済義務のある貸付型奨学金に大きく分かれます。給付型奨学金においては、学費だけのもの、滞在費なども出るものなど、給付範囲が各奨学金により異なります。また、貸付型奨学金の場合、無利子か有利子かといった違いがあります。

試験ができてもお金がないと進学ができない?

海外ビジネススクールに進学する場合、お金の問題が解決できているかどうかを評価する財政証明書(銀行の預金残高証明書など)をビジネススクールが要求する場合もあります。学費を払い、滞在するお金をもっているかどうかをビジネスクールが調査するのです。

入学金や学費だけ用意していたとしても、現在のあなたの銀行預金が少ない場合、ビジネススクール滞在費が不十分であるとして入学が認められないこともあるので注意が必要です。資金に余裕がない方の場合は、奨学金制度も当初から調べておき、ビジネススクール進学に万全を期すことをおすすめします。奨学金受領予定証明書が財政証明書となります。

奨学金を考える場合は、まず進学する学校を調べる

全てのビジネススクールは、優秀な学生が財政的な理由で進学を断念することを防ぐために奨学金制度を設定しています。進学する学校の奨学金を得るためには、進学する同期の中で優秀であることが前提。認定基準は入学時の成績、そして面接で決まります。

学校によっては、ビジネススクール2年目の学費や滞在費の奨学金有無を1年目の成績で決定します。奨学金の対象となる成績は、日本では成績上位10~50%程度、アメリカのビジネススクールでは成績上位15~40%、ヨーロッパのビジネススクールでは成績上位5~20%が平均的です(学校によって異なりますので、各学校のホームページをご覧ください)。順位によっても給付金額が変わってくる場合が学校によってはあります。
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