住みたい街の見つけ方

更新日:2009年12月25日

不動産広告で見る街情報のウソホント

広告は商品を売るために作られます。そのため、ホントのことだけが書かれているとは限りません。街の様子は現地に行けば分かりますが、その前に広告から読み取るノウハウをご紹介しましょう。

文章では
「◎◎も」という言い方に注意

ケーキ
いくら広告とはいえ、あまりに抽象的な文言ばかりが羅列してある物件は眉唾と思ったほうが良い。スィーツ天国など言語道断
街並みの写真のところでも解説しましたが、広告の文言で「◎◎も」という言い方には注意が必要です。以前、ある新線沿線の街の紹介広告で「全国からスィーツファンが集まるパティスリーもあるスィーツ天国」という解説があり、ちょうどその街の紹介記事を作る必要があった私は、その街にあるケーキ屋さんをすべてチェックするという作業をしたことがあります。広告にある「も」が正しいのであれば、その街には全国レベルのケーキ屋さんとそれ以外にも有名なケーキ屋さんがなくてはいけません。しかし、調べた結果、そしてその街の有名ケーキ店で直接確認した結果、そこにある有名店はその店だけ。それをもってスィーツ天国という言い方はどうなのでしょう?

広告では「◎◎も」という言い方は非常に一般的ですが、それが常に正しいとは限りません。実際に店名その他が具体的に挙げられているような広告であれば信用できますが、そうでない場合にはどんな店、施設があるのかをきちんと確認する必要があります。

地図では
書かれている店の種類、距離を見る

農地と住宅が混じる郊外の住宅地
特に一戸建ての場合、地図の目印となっているのが個人宅ということもしばしばある話
不動産会社が用意した地図では現地までに目印になる、あるいは近所にあると喜ばれるであろう店舗、施設が記載されます。そのため、書かれていない施設等については自分で地図を見て探す、確認することになりますが、書いてある施設からでも街の様子を知ることができます。目印として書かれているのがコンビニエンスストアだけである場合、周辺にはそれだけしか商業施設が無いことが分かりますし、個人住宅が目印とされているのは本当に住宅ばかりのエリアに建っていると推察できます。総じて郊外の住宅エリアでは目印となる施設がないことが多いと覚えておきましょう。

また、周辺にある商業施設、飲食店などをタウン誌のように紹介している不動産広告もありますが、実際に「ご近所」といえる範囲を取り上げているかどうかは要チェック。私がこれまで見たものの中には2駅隣の街までご近所とされていた例があります。特に土地勘のない街の場合には、どこまでが「近い」のかが分かりにくいことがあるので注意したいところです。

都心近くの物件の場合には周辺のターミナル駅、ショッピングエリアをご近所として取り上げ、逆に物件周辺については取り上げていないことがあります。しかし、毎日の暮らしではご近所も大事ですから、都心近くというだけで安心しないこと。都心近くでは準工業地域や商業地域立地も多いので、それも合わせて注意してチェックしましょう。

今回は街情報の見方をご紹介しましたが、物件情報、ローン情報などでも同様に、なんだか怪しい書き方は多々見受けられます。広告は鵜呑みにせず、自分で確認する。それが住まい選びでは大事な姿勢です。
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この記事の担当ガイド

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中川 寛子

20年以上住まいの雑誌編集に携わる経験を生かし、実際に歩いて集めた街情報を紹介。

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