妊娠初期/妊娠4ヶ月

妊娠14週目エコー写真・胎児の大きさ・お腹の張りは大丈夫?

妊娠14週目(14w)のエコー写真を見てみると、胎児の大きさは頭殿長(CRL)が80~93mm、体重は25gほどに成長。妊娠十四週頃になると羊水の中を活発に動くようになりますが、胎動はまだ分かりません。赤ちゃんの性別が分かることもあります。母体は、子宮を支える靭帯のケイレンによりおなかの張りや痛みを感じることがあります。つわりで苦しんでいる方は不快症状と上手く付き合う工夫をしてみましょう。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

妊娠14週目 胎児の大きさ・体重・エコー写真

妊娠14週目(14w 十四週)、胎児のエコー写真・超音波写真

妊娠14週目(14w)の胎児のエコー写真・超音波写真

■妊娠14週目
  • 妊娠4カ月
  • 受精から84日~90日目
■胎児の大きさ
  • 頭殿長(CRL)80mm~93mm
  • 体重は25gほど
妊娠14週(14w)になると、胎盤も完成に近づいてきます。赤ちゃんは首が発達してきて長くなり、あごが胸にくっついていることがなくなってきました。また腕と体の比率が出生時の比率にかなり近づいてきています。まだ脂肪はついてはいませんが、少しずつ皮膚の厚みが増してき、うっすらとうぶ毛が生えてきています。器用にいろいろな動作もできてきます。

妊娠14週目の胎児の小さな心臓は一生懸命動いている

妊娠14週目,14w,妊娠十四週,14w0d,14w1d,14w2d,14w3d,14w4d,14w5d,14w6d 胎児はお母さんの倍以上の速さで、小さな心臓から全身に血液を送り出しています

胎児はお母さんの倍以上の速さで、小さな心臓から全身に血液を送り出しています

14週(14w)の赤ちゃんの心臓は、もう活発に動いています。心拍数は1分間に150回くらいで、お母さんの倍以上の速さで、小さな心臓を目一杯使って1日に25L弱の血液を全身に送り出しています。 健診で赤ちゃんの心音を聴いてみましょう。体はまだ小さいですが、やっていることは大きいんです。

また、赤ちゃんの各器官も成熟が進み、脳細胞をつなぐ配線の神経回路もできてきます。
<目次>

胎児はおっぱいを吸う練習をしている

生まれた赤ちゃんがよく見せてくれる親指をチュッチュッと吸う動作。吸啜(きゅうてつ)反射というのですが、もうこの時期からできるようになっています。この反射が備わらないと、産まれてからはおっぱいを吸えないので、今から練習を始めています。
 

初産で妊娠4カ月に胎動はまだ分からない

14週(14w)の赤ちゃんは、まだ手のひらに乗るくらいの大きさしかありませんが、器用に色々な動きをするようになってきました。 手足には筋肉がつき始め、羊水の中で回転したり、頭の向きを変えたり唇をギュッと結んでみたり、手首を曲げる、つかむなど活発に動いています。

胎動が待ち遠しい妊婦さんも多いと思いますが、初めて胎動を感じる時期は、初産婦さんで妊娠18~20週ぐらいから。なお経産婦さんは初産婦さんより早く感じる傾向があり、4カ月くらいで胎動を感じる人もいるようですが、この時期に赤ちゃんの動きを胎動として感じことはまずないでしょう。多分、腸の動きなどでないかと思います。

胎動とは?種類・いつからどの位置で動く?
 

妊娠14週は赤ちゃんの性別は分かる人も

赤ちゃんの性別は、お母さんの卵子にYの染色体をもつ精子が受精すれば男の子、Xの染色体をもつ精子が受精すれば女の子となり、受精の瞬間に決まっています。妊娠7週頃には、目や鼻、くちびるなどの顔は形づくられてきてきますが、性器は男女とも構造上は全く同じで、ともに女性型になっています。 妊娠8週に入ったところで、ようやく男女の区別ができ始め、アンドロゲンという男性ホルモンの作用によって外性器がつくられ、14週~20週くらいになると、アンドロゲンの大量分泌により、脳が男の子型へとなっていくと考えられています。

赤ちゃんの性別は、早ければ超音波検査で妊娠14週ごろから確認が可能、一番確認しやすいのは妊娠20週前後でしょう。

赤ちゃんの性別が分かる時期
 

妊娠14週目の症状・気を付けること
つわりがまだ終わらない方へ

一般には、妊娠4週~6週目ぐらいから始まったつわりは、妊娠12週~16週目ぐらいには落ちついてくることが多いでしょう。また辛いつわりのピークは、妊娠7週~11週目頃という人が多いでしょう。とはいえ、早々とつわり症状から解放されてしまう人もいれば、妊娠後期や赤ちゃんが生まれるまで、ずっとつわりが続いていたという人もおり、人それぞれです。

妊娠14週(14w)でつわりが終わらないという方は、いつまで続くんだろうと辛い日々かと思います。残念ながら、今のところつわりは治せず、ただ終わるのを待つしかありません。それでも、つわり症状を軽くするために対処法はあります。つわりで苦しんでいる妊婦さんは、不快症状と付き合う工夫をしてみましょう。

いつまで続く?時期・症状・対処法
 

妊娠初期のお腹の張りや痛み

妊娠初期に起こりがちなお腹の張りや痛みには、子宮を支える靭帯のケイレンがあります。子宮が大きくなるにつれて両側にある円靭帯が伸ばされやすくなり、横っ腹がつったような感じになります。おなかの張りや痛みとして感じることも多いと思いますが、しばらく横になって治まるようなら心配はいりません。なかなか治まらない場合は、温めると効果があります。逆に「妊娠中は冷やさない」は鉄則です。
 

気になる人は妊娠線予防のスキンケアを

これからお腹が大きくなっていくと、下腹部やおしり、太ももや乳房に妊娠線が出てくることがあります。妊娠線とは、急激にお腹などが大きくなったとき、皮下組織が伸びきれずに断裂し、赤黒い線となって出てくるものです。すべてを予防することはできませんが、気になる方はお腹が大きくなり始めたら保湿クリームなどのスキンケアを始めてもいいでしょう。

妊娠線ができる仕組みと予防6カ条
 

適度な運動と水分摂取の心がけを

妊娠14週目,14w,妊娠十四週,14w0d,14w1d,14w2d,14w3d,14w4d,14w5d,14w6d 妊娠中は有酸素運動がおすすめ

妊娠中は有酸素運動がおすすめ

体調が安定してきたら、適度に体を動かすことも考えていきましょう。妊娠をしたからといって、わざわざエアロビクスやスイミングを始めることはありませんが、友達作りなどにはいいですね。妊娠中は、ウォーキングやヨガなど自分のペースでできる有酸素運動がおすすめです。逆に、人と競うスポーツやスキー、スノーボード、ダイビングなどは避けるのが無難です。

妊娠中の運動と注意点
 

母体の血液は増え続けていく

妊娠中はお母さんの体内で生産される血液が40%~50%も増えていきます。赤ちゃんに十分な酸素や栄養を運ぶためだけでなく、お母さんの体もより多くのエネルギーを必要としますし、お産のあと子宮から胎盤がはがれるときに、ある程度の出血が予想されるからです。

増え続ける血液のほとんどは、血液中の液体の部分「血漿(けっしょう)」です。そのために水分摂取はとても大切です。通常はいくら水分をとっても、余分な水分はおしっことなるので心配はありません。

ただ、カフェインは血管を収縮させる作用があります。コーヒーや紅茶、ウーロン茶などの飲み物は控えめにしましょう。また、塩分は少し控えめにしておきましょう。血圧が正常であれば、むくみがでてもまず心配はありません。座ったり寝たりしたときに、足を高い位置に置くとラクになるでしょう

妊娠中のOK・NGな食べ物・飲み物
 

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