妊娠後期/妊娠10ヶ月

妊娠38週 胎児の体重やエコー写真・子宮口の開きや出産の流れ

妊娠38週目(38w)のエコー写真を見てみると、胎児の大きさはCRL(頭殿長)が49cm、体重は2300~3300gほどに成長。体の構造の発達もほぼ終えて、皮膚が厚くなりました。妊娠三十八週に入ると妊婦健診の内診で「子宮口〇cmですね」言われることも。いつ出産がきてもおかしなくない正期産の時期です。

竹内 正人

執筆者:竹内 正人

妊娠・出産ガイド

妊娠38週 胎児の体重・エコー写真・子宮口の開きや出産の流れ

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妊娠38週目(38w)の胎児のエコー写真・超音波写真


■妊娠38週目
  • 妊娠10ヶ月
  • 受精から252~258日目
■胎児と子宮の大きさ 
  • 頭殿長(座高):49cm
  • 体重:2300~3300gほど
  • 子宮底長:29.9~33.9cmほど
妊娠38週(38w)の胎児は、体の構造の発達をほぼ終えて、皮膚が厚くなり、脂肪を増やし続けています。以前は皮膚の色が透明で、内臓が透けて見えていたほどでしたが、今は厚くなった脂肪の層が皮膚の色を不透明にし、筋肉や血管も見えなくしてくれています。ふっくら赤ちゃんは、いつ外に出ようか、いつ陣痛を起こそうかと様子をうかがっているのかもしれません。
   

妊娠38週目のへその緒の長さは50~60cmに

妊娠38週目,38w,妊娠三十八週,38w0d,38w1d,38w2d,38w3d,38w4d,38w5d,38w6d へその緒は切らなくても、ちょうどお母さんの胸まで届く長さになっているんです

へその緒は切らなくても、ちょうどお母さんの胸まで届く長さになって いるんです

妊娠38週目になると、胎児のへその緒の長さは50cm~60cmになります。これは赤ちゃんが生まれてきたときに切らなくても、ちょうどお母さんの胸まで届く長さです。これ以上長くても、短くても困ってしまうくらいのちょうどいい長さ! 上手くできていますね。
 

胎児は70種類以上の反射を持って生まれてくる

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手の平に置かれた物をギュッと握る「手掌把握反射」

赤ちゃんは、子宮の外の世界でたくましく生きぬけるように、70種類以上の反射を持って生まれてきます。その反射を実際に使いこなせるように、お腹の中で毎日練習をしています。

口の中へ物を入れた時に強く吸い付く「吸綴(きゅうてつ)反射」や、手のひらに指などをおくと握るような動作をする「手掌把握反射」、大きな音がした時などにビクッとしがみつくようなポーズをする「モロー反射」などです。

あなたもお母さんのお腹の中でそんな練習を繰り返しながら生まれてきて、今まで生き抜いててきました。そして、また新たな命を生み出そうとしています。
 

妊娠38週の胎児の涙を流す機能はまだ未熟

これまで色々な発達をしてきた赤ちゃんですが、未熟なところもいくつかあります。そのひとつですが、赤ちゃんは生後数か月は涙を流す機能を持っていないことが多いです。目が乾燥しないように涙は分泌していても、産声をあげるときにはほとんどの赤ちゃんは涙を流さないんです。
 

妊娠38週目に気を付けること
恥骨や足の付け根の痛みを感じたら休もう

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痛みを感じたらゆっくり休んで

下がってきつつある赤ちゃんの頭で、恥骨や足のつけ根が痛んだり、坐骨神経など骨盤周辺の神経が圧迫されることで、お尻や大腿、腰にしびれや痛みを感じたりすることもあるでしょう。

その時は、局部を温めて循環をよくしたり、体位を変えてみたり、体操をしたり、横になって休むようにしましょう。お腹が頻繁に張るようになり、それが不規則に続くでしょうが、体調にあわせて散歩などの適度な運動は続けておきましょう。
 

妊娠38週頃は「おしるし」があるかも

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破水したり、陣痛の間隔が短く規則的になったら、産院へ連絡しましょう。産院は24時間連絡OKです。

お産が近くなってきたお母さんの体は、おりものが増えることが多いのですが、かゆみや痛みがなければまず心配ありません。むしろ、このおりものが増えることで、産道がやわらかくなり、赤ちゃんもスムーズに降りてこられるようになります。おりものには潤滑剤の役目があるのです。

赤ちゃんを包む卵膜と子宮の壁の内側がズレることで、少量の出血がみられ、おりものと混じってドロッとした茶色っぽい「おしるし」が見られることがあります。ただ、「おしるし」があったからといって3日以内に陣痛が始まるわけでもありません。特に痛みがなければそのまま待って心配ありません。

破水したり、陣痛の間隔が短く規則的になったら、産院へ連絡しましょう。産院は24時間連絡OKです。
 

子宮口の開きや出産の流れ

子宮口とは子宮の一番下の部分で、赤ちゃんの出口となるところです。出産が近づくと妊婦健診の際に内診をして、「子宮口はまだ閉じてますね」「子宮口3㎝開いてますね」などと言われることがあります。出産が近づくと子宮頸管が柔らかくなり、少しずつ赤ちゃんは下の方に降りてくるのですが、それにより子宮口が刺激され徐々に開きはじめます。

10分間隔の陣痛が始まってから、子宮口が全開大するまでが分娩第1期です。お産のはじまりの準備期にあたり、初産婦で平均10~12時間と最も時問がかかります。子宮口が全開大に近づいたら、分娩室に移動します。

▷参考(「出産の流れ」)
 

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