アパートマンション経営/収益をアップする貸し方・テクニック

金利負担を軽くして収益をアップさせよう ローン借り換え大作戦

多くの地主さんは、銀行から事業資金を借り入れて土地活用を行うのが一般的ですね。もし、当時借りたときの金利が高止まりしている場合、借り換えをすることで収益は劇的に改善するのです。

浦田 健

執筆者:浦田 健

アパート・マンション経営ガイド

アパート・マンション経営は、銀行から事業資金を借り入れて事業を行うのが一般的である。
借り換えは、あなたが借りている金利が現状のレートより低くなればその分収益性は良くなるが、ある一定の条件が満たされていないとそのメリットを受けることはできない。

そこで今回は、借り換えでメリットを受けるための基本とその注意点などを解説していこう。

ローンを借り換えるための3つの条件

「借り換え」とは、今まで借りていた銀行の残債を新たに別の銀行から借り入れることによって一括返却し、その金利差分の収益をアップさせるテクニックである。

この「借り換え」が有効となるためには、基本的に次の3つの条件に当てはまる必要がある。

・ローン残高が1000万円以上
・残りの返済期間が10年以上
・借り替える金利商品との金利差が1%以上

この3点に当てはまる方は、是非、借り換えについて考えてみよう。

例えば、借り入れが1億円残っていたとする。
もし、3.5%の金利を2.5%に切り替えられれば金利差は1%となり、年間100万円もの収益がアップすることになる。

ただし、借り替えにはそれに伴う経費が必要になるため、以下のような費用を見込んでおくことが重要になる。

例えば1億円の借り換えをする場合にかかる費用は次の通りである。 

1.登録免許税(抵当権抹消及び設定) ・・・約40万円
2.司法書士への報酬費用・・・約10万円
3.収入印紙代・・・・・・・・約2万円     
4.事務手数料等・・・約3万円~5万円
5.融資保証料・・・・約20万円(金融機関によって不要のケースもある)

このように1億円を借り替える為の諸費用は約60万円~80万円かかるが、借り換え後の収益は年間100万円増加するため、単年度でみても差し引き約20~40万円の収益がアップすることになる。

当然のことながら、借り換え後の金利がそのまま次年度以降も維持されたとすれば100万円の収益増が見込めることになるわけだ。

借り換えを行う際の注意点

しかし、借り換えを計画する場合に以下注意事項があるので確認しておこう。

1、借り換え先は民間金融機関のみで現在借入れを行っている金融機関以外であること。仮に、現在の融資先に魅力的なアパートローンがあったとしても同じ金融機関内で借り替えることはできない。

2、借り換えの対象となる土地・建物以外の担保が設定されていないこと。

3、優遇金利を採用した固定金利などの契約には、中途解約するとペナルティーとして違約金が必要となる場合がある。

以上のことを踏まえて、もし「今のローン金利は高いんじゃないだろうか」とお感じになる方は、一度金利のチェックを行い借り換えにチャレンジしてみてはいかがだろうか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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