ローマ/ローマのおすすめエリア

サン・ピエトロ広場・バチカン地区

ローマのメインイベントとも言える「バチカン博物館」があるエリア。サン・ピエトロ大聖堂・広場もじっくり見学したい。周辺は落ち着いたショッピングゾーンが広がっています。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

ローマの2大観光名所
サン・ピエトロ広場・バチカン地区

サン・ピエトロ大聖堂

クーポラから一望したサン・ピエトロ広場周辺

ローマ市内にある小さな独立国家バチカン市国。バチカン市国の入り口でもあるキリスト教の総本山「サン・ピエトロ大聖堂」、世界有数のコレクションを誇る「バチカン博物館」がこのエリアの見どころです。

また高級住宅地でもあり落ち着いた雰囲気が漂うコーラ・ディ・りエンツォ通り周辺は、地元客の多いショッピングゾーン。ディーゼルやマックス・マーラなど、使いやすいドメスティックブランドの支店が並んでいます。

サン・ピエトロ広場・バチカン地区の観光スポット

ローマ観光に、何と言ってもはずせない「サン・ピエトロ大聖堂」と「バチカン美術館」。行列で有名だったバチカン美術館もオンライン予約が可能になりました。しっかり予約して時間配分をするのが、このエリアの観光のコツです。

観光スポット1 サン・ピエトロ広場

サン・ピエトロ広場

壮大なサン・ピエトロ広場

大理石の柱が2重に取り囲む巨大な広場。ローマをバロック建築で飾った巨匠ベルニーニによる設計で、広場の「ある点」に立つと、柱が1重に見えるというちょっとした仕掛けがあります。その「ある点」は中央に起立するオベリスクの両脇。

回廊の上に佇む140体の法王&聖人像に見守られた広場は約30万人が収容できる大きさ。クリスマス時期には、ここに、巨大なクリスマスツリー、プレセピオ(キリスト生誕の模様を再現したジオラマ)が飾られます。

 

観光スポット2 サン・ピエトロ大聖堂

サン・ピエトロ大聖堂

装飾に圧倒される大聖堂内部

ローマ時代、異教の罪に問われたサン・ピエトロが殉教した地に建てられたキリスト教の総本山。世界中の信者が訪れる世界有数の大きさを誇る教会です。315年に建築されたキリスト教を認めた皇帝コンスタンティヌスの聖堂を元に、1506年から数十年かけて再建されたものが現在の教会の姿。

再建にかかわった建築家には、ブラマンテ、ラファエッロ、ミケランジェロと、その時代のスーパースターが勢ぞろいしています。若き日のミケランジェロが作ったピエタ像、ベルニーニ作の「聖ペテロの椅子」など芸術作品が並ぶ内部は、荘厳というより、華やか。再建から500年たった今でも、バチカンの持つ政治力、資金力を存分に感じさせてくれる内装は、まさに一見の価値あり。

<DATA>
■Basilica di San Pietro (サン・ピエトロ大聖堂)
住所:Citta del Vaticano
TEL:06-69883712
開館時間:7:00~19:00(冬季は~18:00)ミサ、法王の謁見、宗教行事のある場合には入場制限あり
休館日:なし
入場料:無料
アクセス:テルミニ駅からバス40番終点下車

 

観光スポット3 ミケランジェロのクーポラ

クーポラ

間近に見るクーポラは圧倒される

サン・ピエトロ大聖堂を訪れて、時間的体力的に余裕がある場合には、ぜひおススメのスポットが「クーポラ」。大聖堂を正面に、右手奥に登り口があります。エレベーターで途中まで上がることができますが、いずれにしても、途中からはすべて徒歩。クーポラ内部に続く傾斜した狭い階段を上がれば、そこには、爽快な絶景。

広大なサン・ピエトロ広場を上から見下ろすと、柱が並ぶ回廊がまるで両掌のように見え、そこを歩く人々は、まるでサン・ピエトロの掌の中に入っていくような錯覚を感じます。爽やかなローマの風に吹かれながら、これがもしやベルニーニの戦略?などと想像してみるのも楽しいひとときです。

クーポラを登る途中には、大聖堂内部のフレスコ画も至近距離で見学することができ、下から見上げるのとはひと味違う大迫力を楽しむことができます。

<DATA>
■Cupola (クーポラ)
住所:サン・ピエトロ大聖堂と同じ
TEL:サン・ピエトロ大聖堂と同じ
開館時間:8:00~17:45(10月からは~16:45)
休館日:サン・ピエトロ大聖堂に準ずる
入場料:エレベーター7ユーロ、徒歩4ユーロ

 
 

観光スポット4 バチカン博物館

システィーナ礼拝堂

ミケランジェロの遺産「システィーナ礼拝堂」

歴代ローマ法王がその財力と権力によって集めた、各時代の最高芸術のコレクションを拝める、世界有数の博物館。いくつもの博物館・美術館が集まっているため、複数形で呼ばれています。

ミケランジェロの美しい天井画が彩るシスティーナ礼拝堂、ラファエッロのフレスコ画など、ココでしか見られない貴重な作品群が揃います。

また、2010年9月3日~10月29日までは、夜もオープン。19~23時(入館は21時半まで)、チケットは予約のみ。>>>オンラインチケット購入

<DATA>
■Musei Vaticani(バチカン博物館)
住所:Viale vaticano, 100
TEL:06-69884947/06-69884647
開館時間:9:00~18:00(入館は16:00まで)
休館日:日曜(最終日曜を除く 毎月最終日曜は入館料無料 8:30~14:00、入館12:30まで)、1月1・6日、2月11日、3月19日、パスクアと翌月曜日、5月1日、6月29日、8月14・15日、11月1日、12月8・25・26日
入場料金:15ユーロ
アクセス:テルミニ駅からバス40・64番、もしくは地下鉄A線オッタビアーノOttaviano駅より徒歩3分

>>>バチカン博物館開館時間 2010

 

観光スポット5
サンタンジェロ城/サンタンジェロ国立博物館 

テベレ川沿いに聳え立つ石造りの城は、2世紀初頭にローマ皇帝ハドリアヌスの霊廟として建てられたもの。ローマにペストが大流行した590年に、大天使ミカエルがこの城の上に現れ、ペストの終息を告げた伝説が残されています。

皇帝の霊廟、牢獄、ローマ法王の隠れ家……など2千年の間、さまざまな使われ方をされてきたサンタンジェロ城の内部は、その歴史を物語るさまざまな遺構が残されています。城上からのローマの眺めも爽快。

<DATA>
■Castel Sant’Angelo/Museo Nazionale di Castel Sant’Angelo(サンタンジェロ城/サンタンジェロ国立博物館)
住所:Lungotevere Castello, 50
TEL:06-6819111
料金:5ユーロ(イベントにより変更あり)
開館時間:9:00~19:30
休館日:月曜、1月1日、12月25日
アクセス:テルミニ駅からバス40番乗車終点下車徒歩5分
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