ハウスメーカー・工務店の特徴

更新日:2009年06月23日

ハウスメーカーの倒産でリスク軽減するには

最近、ハウスメーカーの経営破綻が相次いでいます。それに伴い、マイホームの夢が困難になっている方々もいるようです。この記事では、そうしたリスクを未然に防ぐための留意点を考えてみたいと思います。

このところ相次いでいるハウスメーカーの経営破綻。払い込んでいたお金が返ってこなかったり、建築途中で工事がストップし途方に暮れているという消費者が増えている——。そうした話が最近目に付きませんか。「夢のマイホーム」というくらいですから、住まいづくりって本当は夢や希望に満ちあふれているもの。しかしながら、現実として住まいづくりにはさまざまなリスクが伴うものなのです。どうしてこのようなリスクが発生するのか、他人事としてでなく私たちはよく考える必要があると思います。

身近に起きている経営破綻

アーバン本社
埼玉県川口市にあったアーバンエステート本社
埼玉県川口市にアーバンエステートという会社があります(「ありました」といった方が適切でしょうか)。「坪当たり24万8千円からの注文住宅」と銘打つローコスト住宅のメーカーで、首都圏で事業を展開し、ここ数年規模を拡大していたのですが、2009年3月に経営が破綻しました。

アーバンエステートのほかにも、静岡県の富士ハウス(2009年1月に経営破綻し、今はスポンサーがついて事業再生を進めています)といった会社が倒産しています。現在の経済不況を受けて今後もこのようなケースは増えるのではないかと、ガイド・田中はみています。

アーバンエステートの本社は、私の住んでいるマンションから歩いて3分ほど、距離にして500メートル程度の場所にあります。破綻直後の本社周辺の様子を垣間見る機会もありました。同社に住宅建築を依頼していた消費者の方や業者の方、マスコミ関係者で一時騒然。

気の毒なのは施主の方々です。工事代金の大半を支払っていて建物工事がストップしていたり、代金の一部を支払って着工すら行われていないというケースも数多くあるよう。お金が戻ってきたり、別業者が未完工の建物を施工できればいいのでしょうが、実際にはさまざまな問題があります。工事がストップしている建物の場合、仮に工事が再開されたとしても十分な品質や性能が期待できないという場合もあり、特に木造住宅の場合は、雨により木材の含水率が高まってしまうことがあります。特に梅雨の時期は心配です。

無理な拡大路線が破綻の原因

どうして潰れてしまったのか、考えてみましょう。首都圏、特に埼玉エリアにお住いの方はご存じかもしれませんが、この会社、テレビCMなどをバンバンやっていました。営業拠点なども数多く出しており、そうした身の丈に合わない拡大路線が今の経済状況の悪化を受けて経営破綻の原因になったといわれています。

ローコスト
元々、「坪当たり24万8,000円から」というローコスト住宅は利幅の薄い事業。拡大路線を取っている以上、販売量を拡大し続けなければならないのです。それが現在の不況によって販売量が減少し、事業がたち行かなくなったというのが、経営破綻の理由です。

もっともこの会社、ローコストでの注文住宅を宣伝していましたが、実際は「24万8,000円」で家を建てていたわけではないといいます。実際に契約、完成の段階では、建物の坪単価は30万円台後半から40万円台になっていたというのが普通と関係者から耳にしました。

「坪当たり○万△千円から」という表現は、とっかかりのようなもの。お客さんと商談を進めていく段階で、付帯工事価格やオプション価格を上乗せして、価格を上げていくスタイルをとっていたわけです。「から」という表現がくせ者なのを、知っていただきたいと思います。

次のページでは、では私たちはどうすればこのようなリスクを免れられるのか、考えてみたいと思います。
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この記事の担当ガイド

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田中 直輝

住宅業界専門紙で長年ハウスメーカー取材をしてきたガイドが、住宅購入のツボを披露。

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