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「長期不在」「友達に貸す」などは、違反行為?! こんなトラブル、ありませんか?

「夏休みの間、友達に部屋を貸していた」「1ヵ月ほど旅行に行っていた」…夏休みには、こんな経験があるかもしれませんね。これって、違反なんでしょうか?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

今年は梅雨が思いのほか長引いしまい、せっかく「海へ行こう!」「旅行だ!」なんて計画していたのに、なんだか拍子抜けしていませんか?

でも、暑~い夏がやっと到来!ちょっとわくわくしますが、そんな夏に起こりやすい賃貸トラブルについて、今回取り上げてみました。
まずは、こんなケースをご紹介しましょう。

トラブルケース1:
「夏休みに旅行で1ヵ月間長期不在をしたら、大家さんから『無断で長期不在なのは契約違反だから、出ていってくれ』と言われたのだけれど、出ていかないといけませんか?」


学生さんの場合が多いのでしょうが、夏休みを利用して海外に短期留学したり、また日本全国自転車の旅をしてみたり、実家にのんびり帰ったり…と、なにかと家を空けることが多くなりますよね。そんなとき、大家さんには連絡したほうがいいのでしょうか。

多分、1日や2日、家を空けるときにはみなさん「連絡しなくてもいい」と判断しますよね。でも、トラブルケースのように、1ヵ月間不在にする場合はどうされますか?

賃貸契約書に「1ヵ月以上の長期不在をする場合には、家主への連絡をすること」などの文言が記載されていれば、もちろん連絡をしなければ契約違反となります。中には、「借主が無断で長期不在・行方不明となった場合には、連帯保証人が借主の荷物を撤去し、明渡す」などの条件を決めている場合があり、契約違反の場合にはそれにしたがって部屋の明渡しを言い渡される場合もあります。

逆に、契約書に長期不在の場合の連絡の有無に関する記載がなかった場合にはどうなのでしょうか?
「なんにも書いてなかったから、別に連絡しなかったよ」と借主は思うかもしれませんが、常識的な判断をすれば、長期不在をする場合には、家主への連絡が必要だと思われます。
なぜなら、万が一借主が不在の時、その建物でトラブル(火事になった、盗難事件が起こった、水漏れがあったなど)が起こったら、どうなるでしょう?
「ここの住人はどこに行ったんだろう?」と連絡がつかなければ、大変困ったことになってしまいます。ですから、善良な管理者の注意義務の一貫として、長期不在となる場合には、大家さんへの連絡が必要と認識しておいてください。
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