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フリーレント物件って本当にお得?なぜやるの?

「今月契約していただければ、当初2ヵ月間は、賃料無料で結構です」こんな旨い話ってあるの?実はあるんです。しかも最近増えてます!さて、その実態は?

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

フリーレントとは?

「フリーレント」という言葉、聞いたことありますか?
これは、「賃料無料」という意味です。従来はオフィス系賃貸で利用されることが多かったのですが、最近は居住系賃貸でも利用されることが増えてきました。「○ヵ月間フリーレント!」と広告上表記されていれば、契約してから○ヵ月間は家賃がタダなんです!すごいでしょ?

フリーレント(賃料無料)期間は、物件によってマチマチで、1ヵ月もあれば、なかには6ヵ月フリーレントなんていう物件もあります。


なぜ、フリーレントにするのか?

近頃の賃貸マーケットは、供給過剰で空室が目立ち気味。そのため、賃料を下げて入居者を探している物件も多くみられます。でも、フリーレントにする物件は、賃料は下げず、その分○ヵ月分の家賃をタダにしています。それはなぜでしょうか?
理由は2つ。

1、同じ建物内、もしくは周辺物件の既存入居者からの賃料下げ要求が出にくい
もし、あなたが借りた部屋と同じ間取り・同じ条件の隣の部屋が、あなたの部屋の家賃より1万円安かったとしたら、あなたはどう思いますか?
空室の賃料自体を下げて募集した場合、もしその建物の別の部屋に入居している人がその賃料を知れば、貸主に「私の部屋の賃料も値下げして!」と要求してくる可能性はかなり高いと思われます。でも、フリーレントの場合は、賃料自体は一緒なので、既存入居者からの賃料値下げを要求される確率は低くなります。これが、第一の理由です。

2、売却するときに有利
貸主は投資としてアパートやマンションを運用しているわけですから、将来売却することを視野にいれて貸しています。物件売却時には、毎月の賃料収入が多いほど、その物件は投資効果が高いので高値で売れます。ですから、安易に賃料を下げてしまうと、毎月の賃料収入が少なくなるため、賃料を下げずに、でも入居者にメリットがあるように、というフリーレントがぴったり!
この2点の理由によってフリーレントという手法が利用されるわけです。
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