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どうなる?滞納保証会社の倒産

2008年9月24日、賃貸滞納保証会社の最大手「リプラス」が東京地裁へ破産手続きを申請しました。それから約1ヵ月。賃貸業界にどう影響を及ぼしているのでしょうか。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

滞納保証の大手リプラスが、9月24日に破産しました。負債総額は約325億円。
リプラスとは、賃貸住宅の滞納家賃保証システムを手掛ける会社で、滞納保証会社としては最大手でした。毎月の家賃を保証してくれるため、大家さんとしては滞納の心配がなく、しかも退去時の交渉なども請け負ってくれるメリットからも利用していた大家さんは多かったのですが、大きなダメージを受けてしまいました。

打撃を受けたのは・・・


お金
『倒産』によるダメージは、身近なものになるかもしれません

現在、リプラスを利用していた不動産会社、管理会社、大家さんともに、保証契約の処理対応に追われているようです。その後、賃貸保証事業は、株式会社デジタルチェックに譲渡され、一定の範囲で保証債務が引き継がれるとの発表がありました(10月7日付け)。

滞納保証は大家さんによっては滞納家賃が保証され、また入居者の身元もはっきりするという点からメリットあったのですが、最大手の保証会社が倒産してしまうと、被害を被ってしまうのは大家さん自身です。管理会社や不動産会社から提案されて、滞納保証会社を利用していたケースもあるかと思いますが、やはり自分の資産は自分で守るためにも、自ら積極的にかかわっていく必要があるでしょう。


入居者への影響は?


入居者の口座から引き落とした家賃がリプラスの破産処理の支払いに充てられることはないと発表されています。リプラスを利用していた管理会社は、リプラスが支払い遅延をしはじめたころから他社の保証会社へ切り替えをしていたところもあるようです。入居者の中にはすでに連絡を受け、他の保証会社へ変更している場合もあるでしょうが、新たに契約する場合は保証会社の内容を必ず確認しておきましょう。その際、変更に伴って発生する費用の負担をせざるを得ないかもしれません。

連帯保証人不要システムを使う場合は、その保証会社が倒産した場合にどうなるのか?まで考える必要がでてきました。賃貸保証会社も倒産してしまうとなんの保証もなくなる可能性があります。保証という言葉をそのまま信用しない慎重さを持つようにしましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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