風邪薬・感冒薬・マスク

更新日:2005年11月02日

市販の風邪薬の選び方

風邪の季節。軽いのどの痛みなど、病院に行くほどでもない時は、薬局で売っている風邪薬が手ごろかも。でも、種類が多くてどれにすればいいの?漢方?それとも総合漢方薬?そこで、おすすめの選び方をご紹介します。

市販の風邪薬はどう選べばいい?

粉薬
数日経っても症状が変わらない場合はすぐに病院へ!
Q:最近寒くなってきたこともあり、なんだか風邪をひいてしまったみたい…。今のところ病院に行くほど辛くないと感じているので、近くの薬局で何か薬を買ってこようと思います。

でも、どんな薬を選んだらいいのかまったくわかりません。たくさんありそうだし、いつもなんとなく買っている状態なので…。アドバイスをお願いします。

A:お答えしますね。確かに、薬局には色々風邪薬が陳列してあって、どれがいいのか迷ってしまいますよね。できれば、お店の薬剤師に「症状」や「いつ頃から風邪をひいているのか」などを相談して、オススメの薬を2・3種類ぐらい選択してもらいましょう。2・3種類程度に絞れば、あとは飲む回数や飲み方・剤形(錠剤・カプセル・粉薬など)・価格・携帯性など、自分の判断で選ぶことができますよね。

しかし、もし自分で選ぶとしたら、以下の3つのポイントに着目して選んでみてください。

1.症状(熱がある、鼻水が出る、のどが痛いなど)
2.いつ頃症状が出たか
3.自分の生活パターンや飲み方(多忙なので飲む回数は減らしたい、粉薬は苦手など)

もちろん、薬の成分にアレルギーがある方や、他の薬を飲んでいる方はこの限りはありません!よくわからない場合は、必ず薬剤師に相談してくださいね!

症状から選ぶ

まず、風邪の原因はウイルスや菌などですが、その種類はなんと200種類以上!そのため、さまざまな症状がでてきます。薬局・ドラッグストアで売っている風邪薬(総合感冒薬)は、風邪をそのものを治療するわけではなく、風邪の症状を抑えるための薬になります。その症状を抑える効能も薬によって当然異なります。

■鼻(くしゃみ・鼻水・鼻づまり)用の風邪薬
パッケージに鼻関連の項目が書いてあるものを選びましょう。鼻水だけでしたら、鼻炎用の薬でも効果があります。また、もし書いていない場合は、次に紹介する成分が含まれているものが鼻の症状に関連するものです。かなり専門的内容になりますが、裏のパッケージに成分が書いてあります。自分の体のことなので、成分をよく知って飲みましょう。

 ・抗ヒスタミン剤が入っている薬
 (炎症やアレルギー症状を抑えるため、くしゃみ鼻水に効果があります。)
 -マレイン酸クロルフェニラミン
 -ジフェンヒドラミン
 -フマル酸クレマスチン
 -マレイン酸カルビノキサミン
 など

 ・その他
 -ベラドンナ総アルカロイド
 -ヨウ化イソプロパミド    
 が含まれているもの
 
■発熱(熱、関節の痛み)用の風邪薬
「熱に効果がある」と、記載されているものや、生理痛など痛み止めの薬にも熱を下げる効果がある薬もあります。説明書をチェックしてみてください。熱や痛みに効く薬(解熱鎮痛薬)は、関節だけでなく、のどの強い痛みもやわらげてくれる効果があります。

・ピリン系と呼ばれるもの。ピリン疹が出ることもあります。
 -イソプロピルアンチピリン
 
・非ピリン系(ピリン系ではないもの)
 -アスピリン
 -アセトアミノフェン
 -イブプロフェン  
 など

これら解熱鎮痛薬の成分は、コマーシャルなどで聞いたことがあるかもしれませんね。

■のど(咳・たん・のどの痛み)用の風邪薬
のどの症状は、咳や痰がでるという症状と、腫れや痛みがひどい症状と大きく二つあります。咳や痰の場合は、咳を止めたり、痰が絡むのを抑えてくれる効果の高いものを選びましょう。
また、腫れや痛みの場合は、解熱鎮痛薬や炎症を抑える効果があるものがいいです。
こちらも、少し専門的ですので買う際に薬剤師に聞いてみてください。

・咳を鎮める成分
 -リン酸ジヒドロコデイン
 -リン酸コデイン
 -臭化水素デキストロメトルファン
 -クエン酸チペピジン
 -塩酸ノスカピン  
 -塩酸メチルエフェドリン
 -塩酸メトキシフェナミン 
 など

・痰を絡まりにくくする成分
 -塩酸ブロムヘキシン
 -カルボシステイン
 -グアヤコールスルホン酸カリウム 
 など
 
・のどの炎症を抑える成分
 -塩化リゾチーム  
 など

・のどや口の中の殺菌・消毒をする成分
 (うがい薬、トローチなどに入っています)
 -ポビドンヨード
 -塩化ベンザルコニウム  
 など
 

漢方の風邪薬もあります

風邪薬の種類に、漢方薬もあることはご存知ですか?漢方は、体質や風邪の症状や重症度などによって飲む種類が変わってきますので、買うときによく薬剤師に相談しましょう。

・漢方を使用した風邪薬
 -葛根湯(かっこんとう)     :風邪の引きはじめの熱や寒気など
 -小青竜湯(しょうせいりゅうとう):風邪のひきはじめの鼻水など
 -小柴胡湯(しょうさいことう)  :風邪が長引いたときやだるさなど

>>次のページは「症状の出た時期で選ぶ」です>>
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三上 彰貴子

外資系製薬株式会社勤務後、慶應義塾大学にてMBA取得。薬剤師の資格を活かし、薬に関する情報をお伝えし…

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