その他の腎臓・膀胱・尿管・尿道の病気

更新日:2007年11月21日

新たな国民病「慢性腎臓病」とは?

新たな国民病と言われる「慢性腎臓病」。腎臓病対策は、世界規模での課題とされ、日本でも2006年 から本格的な取組みがスタートしました。今回は、腎臓の働きや腎臓病と食事との関わりについてご紹介します。

最近になって耳にするようになった「慢性腎臓病」。腎臓病対策は、世界規模で重大な課題とされ、日本でも2006年 から本格的な取組みがスタートしました。今回は、腎臓の働きと、腎臓病と食事との関わりについてご紹介します。

<CONTENTS>
  • 慢性腎臓病は新たな国民病……P.1
  • 「腎臓」の働きって?……P.2
  • 腎臓病と食事……P.3

    慢性腎臓病は新たな国民病

    むくみ
    むくみやカラダのだるさが続いたら、もしかすると「慢性腎臓病」かもしれません。
    「慢性腎臓病」って、数年前まではあまり聞かない病名でした。日本での透析患者数は2005年で26万人、さらに毎年約1万人ずつ増加しているそうです。東京新聞(2007年5月25日)では「腎機能が低下している「慢性腎臓病」の患者は約5人に一人と推計され」ているそうです。

    腎臓病患者は世界規模で深刻化し、2002年に米国腎臓財団が、新しく「慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease=CKD)」という概念を提唱し、取組みが始まっています。日本でも、2006年に「日本慢性腎臓病対策協議会」が設立され、疫学調査や啓蒙活動など、本格的な対策に取り組むこととなりました。

    「慢性腎臓病」は、3ヶ月以上持続する腎組織や尿・生化学・画像検査所見 の異常を呈し、原因のいかんに関わらず糸球体濾過値が 60 ml/min・1.73m2未満にある病態と定義されています。

    協議会の疫学調査によると,20歳以上の日本人の約2,000万人が慢性腎臓病であり,特に高齢者で高頻度に見られることが明らかになりました。私も以前から「食と健康」のサイトでも、INDEXの「腎臓病」は注目度が高いことに気づいてはいたのですが、そんなに腎臓病の気になる方は多いのかしらと半信半疑だったのです。


    慢性腎臓病は、生活習慣病と関連

    このように腎臓病への取組みが強化されたのは、「慢性腎臓病」が継続し腎機能が低下して腎不全になると透析しなければならないリスクだけでなく、さらに近年は心筋梗塞や、脳卒中などの循環器系の合併症を起こすリスクがあることもわかりました。また高血圧や痛風、糖尿病等も、腎機能を低下させるなど、関連が強いようです。

    メタボリックシンドロームを予防するため、体重や血圧、血糖値、コレステロール値に気をつけている人も増えていますが、腎機能を判断する高タンパク尿もチェックする必要がありそうです。腎臓は、肝臓同様に「沈黙の臓器」とよばれ、なかなか自覚症状が現れにくく、また初期症状として、「疲れやすい」「頭痛」「カラダがだるい」「むくみ」などがありますが、他の病気にも見られる症状なので、なかなか腎臓病という確信は持ちにくいものです。合わせて「タンパク尿」などもあれば、早めに検査を受けることが重要です。

    次のページでは、腎臓の働きや病気の種類についてご紹介します。・・・>>
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    南 恵子

    NR(独立行政法人国立健康・栄養研究所認定 栄養情報担当者)、フードコーディネーター。食と健康アドバ…

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