2001年の夏から急に始まった両親の介護を通して、多くのことを考え、悩み、そして学んできました。現在…
介護の心構え・無理をしない介護
更新日:2009年12月07日
普段は老人ホームなどで暮らしているお年寄りも、お正月などには一時帰宅をすることがあります。ただ、管理の行き届いた施設と違って、自宅には危険がいっぱい。しっかり気をつけて楽しい年末年始を過ごしましょう。
楽しくお正月を過ごすには、家族の気配りが不可欠です
普段は特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの施設で暮らしているお年寄りも、年末年始は一時帰宅し、家族と一緒に新年を祝うことも多いものです。
施設での生活がいくら快適なものだとしても、大切な家族に囲まれて過ごすひとときは特別なもの。何週間も前から、お正月を指折り数えて待つようなお年寄りだって珍しくありません。 ただ、心身が弱くなったお年寄りにとって、生活環境がガラリと変わる一時帰宅はいろいろなリスクが伴うことも事実。今回は家族としてそんなお年寄りの一時帰宅を受け入れる際の注意点について、ご紹介します。
抵抗力の少ないお年寄りにとって、冬は体調を崩しやすい季節。風邪やインフルエンザといった感染症には特に注意が必要です。一時帰宅の予定が決まったら、お年寄り本人だけでなく、家族も手洗いやうがいをこまめにするなど、健康管理に気を配りましょう。 うっかりインフルエンザなどに感染させたまま施設に帰してしまうと、他の入居者たちにも感染させてしまい、大きなトラブルになる恐れもあります。
また、なるべく施設で暮らしているのと同じ生活ペースで過ごせるようにすることも大切です。年末年始は就寝時間が遅くなったり、食事の時間が不規則になったりしがちですが、これも体調を崩す原因に。 もちろん、暴飲暴食はもってのほか。家族としては、たまの外泊、しかもせっかくのお正月なのでご馳走を振る舞いたいところですが、度を過ぎると胃腸を痛めてしまいます。正月早々、病院に担ぎ込まれるようなことがないよう、飲食については適量を心がけてください。
老人ホームなどの施設は、入居者が安全に暮らせるように温度管理や段差の解消といった住環境の整備に力を入れています。そうした場所で暮らしているお年寄りにとって、自宅には細かな危険がいっぱいです。「もともと暮らしていた家だから」と油断せず、できるだけ施設との環境の変化が少なくなるように気をつけましょう。
これまで述べてきたように健康管理や住環境に気を配ることも大切ですが、最も重要なのは、積極的に声をかけたり、相手の話に耳を傾けたりするというコミュニケーション。 施設の職員の方々がどれだけ頑張っても、長い年月をともに過ごしてきた家族の代わりはできません。家族ならではの思い出話などで、楽しいひとときを送れるようにしてください。たとえ認知症が進んだお年寄りでも、家族の温かい笑顔は伝わります。
親元を離れて暮らしたことのある人なら、お盆や正月などに帰省するたびに、親が歓迎してくれた経験があるのではないでしょうか。今度は、あなたがお返しをする番です。大切な家族を迎えるために今回ご紹介したような対策を行うこと自体が、あなたにとっての喜びとなれば良いですね。