新型インフルエンザの症状・対策

更新日:2009年05月19日

新型インフルエンザと豚肉の安全性

鶏肉や鶏卵にも注意が呼びかけられた鳥インフルエンザと違い、豚肉を食べても新型インフルエンザの危険はないという報告がされています。同じインフルエンザなのに、なぜ違うのでしょう? 分かりやすくご説明します。

鶏肉や鶏卵にも注意が呼びかけられた鳥インフルエンザの時と違い、豚肉を食べても当初「豚インフルエンザ」と呼ばれた新型インフルエンザに感染する危険性はないという報告がされています。同じインフルエンザなのに、なぜ違うのでしょう? 分かりやすくご説明します。

加熱調理をすれば豚肉は全く問題ない

豚肉は安全! そう発表されている理由とは?

豚肉は安全! そう発表されている理由とは?

多くの人が気になるのが、豚肉の安全性でしょう。鳥インフルエンザのとき鶏卵や鶏肉に対する騒動を考えると、「今度は豚肉も危険」と思われるかもしれません。

しかし、鳥インフルエンザと新型インフルエンザの感染の形としては、以下の点で大きく違いがあるのです。


鳥に感染した鳥インフルエンザウイルスは、呼吸器系だけでなく消化器系を含む全身感染を起こすのが特徴です。鳥の糞便中でもウイルスが確認できます。そのために糞便から羽毛や鶏肉、鶏卵がウイルスに汚染され、そのまま出荷される危険性が指摘されていました。

一方で、豚に感染した新型インフルエンザウイルスは呼吸器系の感染だけで消化器の感染を引き起こしません。豚の糞便中にもウイルスが含まれないため、通常に流通している豚肉がウイルスで汚染されている可能性は極めて低いです。今回の新型インフルエンザウイルス(豚インフルエンザウイルス)は呼吸器からしか感染しません。


普通に加熱調理をした豚肉を食べていれば心配は無用です。熱処理されたハム、ソーセージ、ベーコンなどはもちろん安全です。

新型インフルンザの謎

新型インフルエンザウイルスは季節性インフルエンザと同等の感染力と同等の毒性を持つと推定されています。しかし新しいウイルスで免疫記憶を持っていないので、季節性インフルエンザよりも死亡率は高くなると推定されます。

メキシコでは死亡者が多数報告されていますが、死亡率が非常に高い理由については現在詳細は不明。潜在的な感染者が非常に多い一方、医療制度の関係で重症者だけが医療機関を受診したためではないかという説が現状では有力です。

新型インフルエンザの基本情報については、「新型インフルエンザの症状・予防法」をご覧ください。

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西園寺 克

臨床検査の中で臨床細菌学、臨床薬理学、臨床免疫学を専攻しました。医学に関する幅広い知識をベースに、医…

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