過眠・眠気が強い・目覚めが悪い

更新日:2009年04月24日

起床障害の原因と対策

眠れないのは辛いことですが、朝、起きられないのも、社会生活の上で問題になります。寝起きの悪さを気合の問題で片付けず、その背後に隠れている原因に迫ります。そして、自分でできる手軽な対策と、医療機関にかかったほうが良い場合の見分け方をご紹介します。

起きられない理由ベスト10!

目覚めの悪い朝は、今日で終わりにしましょう!

目覚めの悪い朝は、今日で終わりにしましょう!

睡眠に関する悩みで、「眠れない!」という悩みも辛いですが、「起きられない!」という悩みも、社会生活を送る上では大きな問題になります。

そこで今回は、睡眠医療認定医である、むさしクリニック院長・梶村尚史先生が監修した 「起床術 から、起きられない10の原因とその対処法をご紹介します。

■ 睡眠不足型

朝、なかなか起きられない原因で、最も多いのがこれです。仕事やプライベートで忙しいからと、睡眠時間を削っていれば、睡眠不足になるのは当たり前。長期間、睡眠不足が続くと、日中の強い眠気や身体のだるさ、疲れやすさがひどくなり、頭の回転も鈍ってしまう。最善の解決法は、自分に必要な時間だけ、グッスリ眠ること。この際ぜひとも、睡眠の大切さ を再確認しましょう。

■ 悪い生活習慣型
睡眠障害の2大原因は、生活習慣の乱れと不適切な睡眠環境です。例えば、夕方以降に長時間の居眠りをしたり、深夜に消化の悪い食事や飲酒をしたりしていませんか? 夜遅くに明るい場所へ出かけるだけでも、睡眠ホルモン・メラトニンの量が減ってしまいます。生活習慣 を変えるのは大変なことではありますが、できることから始めてみましょう。

■ 体内時計故障型
徹夜仕事が続いた後や、長い休暇から元の生活に復帰したとき、この状態が起きることがあります。睡眠と覚醒のリズムが不規則になり、さらに体温や血圧、ホルモン分泌など、他の生体リズムも狂ってしまうからです。不規則勤務の方も、要注意です。生活習慣を規則的にすることが基本ですが、極端な宵っ張りの朝寝坊になる 睡眠相後退症候群 などでは、高照度光療法やビタミンB12の内服、時間療法などの治療が必要となることがあります。

■ 緊張型
強い ストレス にさらされていると、夜中に何度も目覚めたり、眠りが浅くなったりします。これは、ストレスのために、脳からアドレナリンが出て、覚醒のレベルが上がってしまうからです。しかも、眠れないことが更なるストレスになってしまうことも。そんなときは、就寝前の1時間を、リラックスタイムにしましょう。自分の好きなことをしたり、ボ~っとしたりして気持ちを楽にすると、寝つきが良くなります。

■ 現実逃避型

悩みがあるときには、1日の始まりが憂うつに感じます。そのため、目が覚めても、なかなか布団から出られません。朝になると、頭やお腹が痛くなって会社や学校を休む人も、このタイプです。内向的な性格で、他人からの批判に過敏な人は要注意。さらに、回避型人格障害 になると深刻化しやすいので、カウンセリングを受けたり、職場や学校とよく相談したりして、早めに手を打ちましょう。

■ 抑うつ型

憂うつな気分や沈んだ気持ちが強くて起き出せない人は、抑うつ状態が原因です。早朝に目が覚めてしまう、寝つきが悪い、これまで興味があったことを楽しめなくなる、などに当てはまる場合は、うつ病 の可能性があります。また、秋から冬にかけて睡眠時間が長くなり、食欲が旺盛で、体重増加が著しいときは、季節性うつ病 かもしれません。うつ病のタイプによって治療法が異なりますから、早めに専門医 の診察を受けましょう。

■ 窒息型

睡眠時無呼吸症候群 という、睡眠中に呼吸が止まる病気があります。この病気では、息苦しさのために熟睡できず、睡眠不足となって、朝の目覚めが辛くなります。いびきをかく人や肥満で首が短い人がなりやすく、昼間の強い眠気や目覚めたときのノドの渇きや頭痛も、よくあります。減量や横向き寝、うつ伏せ寝、マウスピースで、呼吸が楽になることがありますが、それでもだめなら、呼吸器の専門医療機関で検査を受けて、きちんと治療を受けましょう。

■ 寝過ぎ型

寝過ぎが原因で、目覚めが悪くなることがあります。休日に平日の睡眠不足を取り戻そうとして、いつまでも布団にしがみついているのは考えものです。睡眠の深さと覚醒度の高さは、反比例の関係にあります。グッスリ眠ればスッキリ目覚められますが、ダラダラ眠っていたのでは、目覚めが悪いのは当然。2度寝 は気持ちよいものですが、休日でも平日の起床時刻の2時間以内には、布団から出ましょう。それでも眠いときには、短時間の昼寝をすれば睡眠量を確保できます。

■ 女性ホルモン型

男性と違って女性では、月経の周期に合わせて、眠れなくなったり、逆に眠気が強くなったりすることがあります。これは、月経随伴睡眠障害 と呼ばれるものです。また、妊娠の初期にも、眠気が強くなる人がいます。これらは、月経前や妊娠中に増える黄体ホルモンの作用で、体を休めて受精卵や胎児を守るためと、考えられています。自然な眠気のリズムとはいえ、時には婦人科系の病気のこともありますから、眠気が異常に強かったり、長引いたりするときには、一度、婦人科の診察 を受けてください。

■ 昼間も眠い型

どれだけ眠っても眠気が取れない、あるいは、眠ってはいけないときにも眠ってしまう。そんなときには、過眠症の可能性があります。寝入りばなに幻覚を見る、よく金縛りにあう、笑ったり驚いたり怒ったりすると体の力が抜ける、という症状があれば、ナルコレプシー かも知れません。また、寝覚めが悪く寝ぼけがひどい、日中に眠ると起こそうとしても1時間以上目覚めない、居眠りの後もスッキリした感じがしないときには 特発性過眠症 の疑いがあります。規則正しい生活をしても朝、起きられないときには、睡眠障害専門医の受診をお勧めします。

その他、身体の痛みや痒み、貧血、前立腺肥大症、膀胱炎、起立性調節障害などの人も、朝が苦手です。それぞれの病気にあった治療を行うと、多くの人で目覚めが良くなりますから、心配な方は医療機関で相談してみましょう。
  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

坪田 聡

日本医師会、日本睡眠学会、日本コーチ協会所属。ビジネス・コーチと医師という2つの仕事を活かし、行動計…

続きを読む

ガイドからのお知らせ

All About Good Answers Topics

回答募集中のトピック(お題)

回答できるものを探そう Good Anwsersトップへ
今なら最大10,000円の回答キャンペーン実施中!

メルマガ登録

【健康・医療メルマガ】健康づくりのヒントと、心と体の気になるお悩みに関する情報が満載!あなたやご家族の健康管理に役立つ情報をお届けします。

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック