かゆみの原因も「痔」?
▼おしりに「かゆみ」を感じることがあるとき、これも痔が原因なのでしょうか ?
「おしりの症状に気を配ることは大切ですが、ケアについて神経質になり過ぎないようにしたいですね」
佐藤:「痔だけとは限りません。内痔核が肛門から脱出した場合や、直腸が下がって脱出する直腸脱の場合には体液がにじんできて、その刺激でかぶれてかゆみを生じることがありますが、これは高齢の方に多くみられます。
一方、最近の若い人に多いのは、おしりを一生懸命に洗いすぎるケースです。洗いすぎて皮脂が少なくなり、乾燥してかぶれてしまう。かゆいからまた一生懸命洗って乾燥し、増悪する場合もあります。
通常の石けんはアルカリ性なので、敏感なおしりに使いすぎるとよくありません。温水洗浄便座も、あまり使いすぎると皮脂を洗い流すので、同じような症状を引き起こすことがありますね。排便後、おしりに便が残るとかゆみを生じることはあります。しかし実際に便が残ることは少ないのです。洗浄便座で適度に洗ってペーパーを押し当てて水分を拭きとるくらいがちょうどいいのです。こうした、やや清潔が過ぎるような傾向は、最近は男性にも多くみられますね。」
▼男性に多いのは意外ですね。そのほかに、たとえば男性と女性では症状が異なる性感染症などでもかゆみが出るケースがあると聞きましたが?
【上】シンプルで清潔感ある診察室
【下】受付から先は、診療科目などが他の方にわからないように工夫されている
佐藤:「そうですね。尖圭(せんけい)コンジロームでかゆみを訴える方、かゆみはあまりありませんが、クラミジア直腸炎の方もいらっしゃいます。また、性感染症ではありませんが、真菌(カビなど)が原因の肛門カンジダ症の方もかゆみを強く訴えられます。検査を行えばすぐに治療もできますので、痛みや出血だけでなく、かゆみを感じる場合も早めに受診されることをおすすめしますね。」
あわてず、恥ずかしがらず、すぐに診察を受けることが本当に重要なんですね。
今日はお忙しいところ、ありがとうございました!
【取材協力】
船橋肛門・胃腸クリニック 院長 佐藤 幸一 先生
http://funabashi-clinic.jp/
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