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専門医に聞く~痔のアドバイス~

更新日:2010年04月08日

痔の症状と原因・対処法

「痛い」「出血している」「ムズムズとかゆい」など、おしりのトラブルにもいくつかの症状があり、どんな対処をすればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、症状別にその原因と対処法を、最新の医療設備を設置したクリニックを昨年開業された「船橋肛門・胃腸クリニック」の佐藤 幸一先生にお伺いしました。

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「うーっ、たまらなく痛い…」「あれっ、出血している」「ムズムズとかゆい」など、おしりのトラブルにもいくつかの症状があり、どんな対処をすればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、症状別にその原因と対処法を、最新の医療設備を設置したクリニックを昨年開業された「船橋肛門・胃腸クリニック」の佐藤 幸一先生にお伺いしました。


痛みを生じる原因とは?

▼患者さんにとって一番つらいのは「おしりの痛み」だと思いますが、痛みを生じる原因にはどのようなケースがありますか?

佐藤 幸一先生(以下、佐藤:)

船橋肛門・胃腸クリニックundefined院長undefined佐藤 幸一先生

船橋肛門・胃腸クリニック
院長 佐藤 幸一先生

「一番に考えられるのは裂肛(きれ痔)です。便秘などで硬くなった便を出すときに文字通り肛門が裂けることで、程度の差はありますが多くの人が経験していると思います。小さな傷であれば自然に治癒する場合がほとんどですが、裂肛を繰り返すと傷あとが硬くなり、肛門がせまくなることもありますので、早めに治療したほうがよいですね。

次に痔核(いぼ痔)ですが、まず「血栓性外痔核」の症状。排便で強くいきんだ後や長時間同じ姿勢を続けた後などに急におしりが痛くなり、触ってみるとパチンコ玉くらいのしこりが肛門の周囲にできている場合がこれです。肛門の周囲にいわゆる「血豆」ができた状態で、腫れて痛みを生じますが、坐薬等を使用すれば軽快します。

もうひとつは、肛門から出ても指で押し込むと戻るような内痔核を持っていた人が、突然腫れ上がって肛門の中に戻らなくなり、嵌頓(かんとん)状態となった「嵌頓痔核」の場合です。硬い便を出した後や、たくさんお酒を飲んだ次の日などに、痔核やその周囲が血流障害を起こして腫れてしまった状態です。通常の内痔核は痛みを生じないのですが、この状態になりますと激しい痛みを生じます。」

▼嵌頓状態が続いて血流が止まると組織が壊死することもあるので、要注意ですね。
裂肛、痔核以外にも、おしりの痛みが起こる原因はありますか?


佐藤:「肛門周囲膿瘍(のうよう)があります。肛門の奥にあるくぼみ・肛門陰窩(いんか)に便が入って炎症を起こし、膿がたまった状態です。下痢のあとに腫れることが多く、発症当時はおしりに不快感があり、数日過ぎて膿んでくると鈍痛に、さらに時間がたつと激痛になる場合もあります。膿を出さないと痛みは引きませんので、早く受診されたほうがよいですね。」


出血の原因は?

▼出血についてはどんなケースが考えられますか?

「出血に関しては自己判断はせず、専門医に診てもらうことが重要ですね」

「出血に関しては自己判断はせず、専門医に診てもらうことが重要ですね」

佐藤:「排便の時などに自覚する出血については、痔と関係した肛門からの出血と大腸や胃などの消化管からの出血に分けられます。

まず、肛門の場合は内痔核からの出血が一番多くみられます。内痔核は血管のこぶのようなものですから、硬い便がこすれて切れた場合には鮮血がほとばしるように出ることがあり、貧血の症状を引き起こすケースもあります。ただ、内痔核には痛みを感じる神経がないので、通常痛みは伴いません。

もうひとつは裂肛からの出血で、こちらは神経が通っている箇所なので痛みの症状が強いです。裂肛と似た症状として、血栓性外痔核の表面が破れて出血することもあります。ともに出血の量はペーパーに付着する程度で、それほど多くありません。」


「痔」以外の出血は?

▼大腸など消化管からの出血にはどのような特徴がありますか?

佐藤:「消化管からの出血原因には、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が考えられます。大腸がんからの出血は茶色っぽい濁った出血や血便がみられますし、潰瘍性大腸炎ではゼリーのような粘血便になります。

一方、胃や十二指腸などからも出血はしますが、便が黒っぽくなるので見分けがつきます。 いずれにしても痔と紛らわしい症状なので自己判断せずに、出血があれば専門医に診てもらってください。」

痛くはないけど、なんだかかゆい。これももしかして…?>>


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