病院や医院で診てもらうメリットは?
▼痔の治療ですが、薬を使った保存的治療が中心になるようですね。
「薬以外の治療でも、症状によっては簡単な手術で済むこともありますから、まずは相談してみることをおすすめします」
多田: 「はい、診断をしたうえで患者さんそれぞれの症状にあった薬を処方します。また、痛みや出血を抑えるだけでなく、便秘・下痢など痔の原因となる症状を改善する薬も処方します。たとえば、便秘の改善薬には便のかさを増すものと、便を軟らかくするものなどがありますが、患者さんの状態を判断して調整しています。」
日帰りで受けられる手術もある?
▼手術など、外科的な治療も外来通院で行うことがあるのですか?
多田:「簡単な手術、たとえば血栓性外痔核(痔核(いぼ痔)の一種、肛門の縁にできた血豆)をとる処置や、肛門周囲膿瘍(痔ろう(あな痔)の一種、肛門周囲に膿がたまり痛みを生じる)の膿を出す処置は外来・通院治療ができます。症状を大きく改善させて帰ることができるので、患者さんにも喜ばれます。
また、痔核でも肛門内部に戻るような小さな痔核は日帰りでの処置ができることもあります。」
▼それ以外に手術治療が必要になる症状はどんなものですか?
また、入院が必要になりますか?
外来待合室とは別に、内視鏡検査のための専用待合室を設けるなど、施設にも工夫が凝らされています。
多田:「痔ろう治療には根治のための手術が必要になります。痔核も上記以外の大きなもの、いぼが複数できたものは、1週間前後の入院手術治療が必要になります。裂肛(きれ痔)は、基本的には軟膏薬で治りますが、慢性化して肛門が狭くなった場合などには、手術が必要になります。
最近はきれ痔に伴うスキンタグ(肛門の皮膚の垂れ)や肛門ポリープのしこりが気になるので切除手術したいという女性も増えています。これらはガン化する心配はないので、必ずしも切除しなくてもかまいませんが、違和感や不都合を感じる方は手術を希望されますね。」
なるほど、「すべてきれいでいたい」という女性の気持ちは分かります! 貴重なお話、ありがとうございました!
★次回は、かまとり武田肛門科・胃腸科 院長 武田 元信先生にお話を伺います。
【取材協力】
ただともひろ胃腸科肛門科 院長 多田 智裕先生
http://www.musashiurawa.jp/ichoka/
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