提供:天藤製薬

専門医に聞く~痔のアドバイス~

更新日:2010年01月28日

スポーツと痔、どんな関係があるの?

スポーツをすることによって痔になってしまうケースには、どのようなものがあるのでしょうか? 今回は「スポーツと痔の関係」について「社団俊和会 寺田病院」胃・大腸・肛門病センター長の寺田 俊明先生にお伺いしました。

肛門に負荷がかかるスポーツは要注意

▼「冷え」という意味では、筋肉よりも脂肪のほうが冷えやすいので、おしりに脂肪の量が多くなりがちな女性は、より一層のケアが必要かもしれませんね。もうひとつのポイントは何でしょう?

「スポーツが必ずしも痔につながるわけではなく、運動後のケアが大事なんですね」

「スポーツが必ずしも痔につながるわけではなく、運動後のケアが大事なんですね」

寺田:「もうひとつ注意したいポイントは、ゴルフでボールを打つインパクトの瞬間など、肛門への圧力(腹圧)がかかる運動を繰り返すことで、痔核が肛門の外に出やすくなること。

野球のキャッチャーやサッカーのゴールキーパー、相撲の力士など、腰を低く構えることの多いスポーツは肛門への負荷がかかりやすいといえます。自転車(サドル)など、自重で肛門部を圧迫する運動も負荷がかかりますね。

でも、私が診察した一流のスポーツ選手たちは、体調管理にも十二分に気を配っていますから、痔を患うことが少なかったのではないのでしょうか。」


痔は生活習慣病と関連している

▼しっかり予防をしておけば、肛門に負荷がかかるスポーツをしても大丈夫ということですね。血行促進のための運動、たとえばヨガなどはおしりにも良さそうですね。

【上】胃・大腸・肛門病センターは、時・脱肛などの肛門疾患と脱腸手術、胃腸疾患を専門として診療・治療を行っています。【下】診察室は2ブースあり、中に入るまで、胃腸科か肛門科かは他の人にはわかりません。

【上】胃・大腸検査と、痔や脱腸(ソケイヘルニア)の日帰り短期手術を専門としています。
【下】診察室は2ブースあり、中に入るまで、胃腸科か肛門科かは他の人にはわかりません。

寺田:「そうですね。二足歩行をしている人間には、立っているだけで腹圧がかかっていますから、誰でも痔になる可能性はあるのですが、普段の生活からおしりの血行促進に気を配り、症状が出るような誘因を避けていれば痔は予防できます。

逆に、冷たい床に座ってちゃぶ台で食事をする、刺激の強い食べ物を食べる、トイレが寒い場所にあるなど、おしりに優しくないライフスタイルだと、痔になるリスクが高まります。

同じ生活をしている家族であれば、親子とも痔を患うケースがありますし、そういう意味では痔は生活習慣と関連しているともいえるのです。」

▼痔を防ぐためにもスポーツは役立ちそうですね。

寺田:「健康促進や便秘の予防のためにも適度な運動は必要ですから、運動後のケアに気をつけながらスポーツを楽しんでいただきたいですね。
また、運動でかいた汗はおしりに溜まりやすく、かぶれたり、皮膚が切れやすくなるので、おしりを温め清潔に保つためにも、運動後はゆっくり入浴してください。」



なるほど、冷えの予防やマッサージなど、常におしりの血行をよくするための工夫をしておくことが大切で、スポーツ自体が痔を引き起こすわけではないのですね。
今日は、お忙しいところありがとうございました!


★次回はときとうクリニック 院長 時任敏基先生にお話しを伺います。

【取材協力】
社団俊和会 寺田病院 胃・大腸・肛門病センター長 寺田 俊明 先生
http://www.daichou-koumon.com/

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