依存症/依存症の原因・症状・治療法

知っておきたい「依存症」のメカニズム(2ページ目)

最近よく聞く「依存症」とは、どんなものでしょう? 依存症になりやすいタイプは、どんな人なのでしょう? また、依存症の予防方法や対策方法とは?……依存症の基礎知識と対処の基本に迫ります。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド


どうして依存症になるの?

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依存がエスカレートしていくのは、より強い快感を求めるため
ところで、「依存症」に関連するキーワードとして覚えておきたいのが、「ドーパミン神経」です。これは脳内に「快感」を発生させることで、「生きる意欲」を引き出す神経です。

たとえば、「おいしいもの」への欲求も、この神経が働いているからこそ起こるもの。私たちは、日ごろからおいしいものを食べて快感を得たいと思い、またそれを得ることで、生きる意欲が湧き、生命を維持しています。

依存症の人も、この「快感」を得るために、さまざまな対象に夢中になることが多いものです。しかし、それを繰り返していると、脳内にはその興奮を抑える作用が働き、快感に対する「耐性」ができていきます。そのため、以前に感じた快感では満足できなくなり、より多いもの、より強い刺激を欲するようになります。こうして、依存をエスカレートさせていくのです。


依存症になりやすいタイプとは?

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依存症の奥にある「心の声」に耳を傾けよう
何かにはまって、我を忘れてしまうことは誰にでもあることです。しかし、「依存症になるまではまる人」と、「ほどほどでやめられる人」の違いは、どこにあるのでしょう。その違いは、「心の状態」にあることが多いのです。依存症の人には、たとえば次のような特徴がよく見られます。

・いつも、どこか自分に満足できない
・日ごろから、強いストレスを抱えている
・信頼する人(家族など)に、受け入れられていないという思いがある
・いつも孤独を感じている
・強い劣等感を持っている

心がいつもこうした状態にあると、そのつらさから逃れるために、お酒やタバコ、あるいは買い物やゲーム、恋人のように、自分が夢中になった対象に傾倒していきます。そして、いつしかそれがなければ、平静でいられなくなるのが依存症です。

依存症を克服するには、その対象から「距離を置く」、特に、アルコールやタバコ、ギャンブルなどは「完全に断つ」ことが必要になります。それと同時に、何かに依存しなければ平静を保てない自分の「心の状態」と、向き合うことが必要になります。

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