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更新日:2012年04月20日

湿疹・皮膚炎・かぶれはなぜ起こる?

皮膚科にきている患者さんの多くが、湿疹・皮膚炎に悩んで、病院を訪れています。なぜ湿疹・皮膚炎が起きるのか、そのメカニズムについて考えていきましょう。

代表的な湿疹・皮膚炎と類似疾患について


それでは以下に、代表的な湿疹・皮膚炎をあげてみましょう。

(1)一次刺激性接触皮膚炎:刺激物による強い刺激作用によって生ずる湿疹・皮膚炎のことです。例えば、毒草であるハズの油やからしなどによる急性皮膚炎や、せっけん、洗剤などによる主婦湿疹(手湿疹)、ガソリン、セメントによる職業性皮膚炎がこれに属します。刺激物が接触した部位とその周辺に発症します。

(2)アレルギー性接触皮膚炎:身近な物に対するアレルギー反応が原因で起こります。例えば、アクセサリーやゴム、化粧品に対して、過敏に反応して起きる炎症などがこれに属します。いわゆるかぶれとして知られます。一次刺激性と同様に、刺激物が接触した部位とその周辺に発症します。

(3)アトピー性皮膚炎:明確な原因は、いまだ解明されていません。本人あるいは家族にアトピー体質を有する者に発症します。発症部位は年齢によって異なり、乳児期は頭や顔面に始まって全身へ広がり、学童期は肘やひざに強く症状が現れ、大人になると顔や手足に強い症状が出ます。

(4)脂漏性皮膚炎:皮脂の分泌異常によって発症する湿疹で、この皮脂分泌異常の原因としては、性ホルモンのアンバランスやビタミンB複合体の欠乏などが注目されています。生後すぐの赤ちゃんの頭皮や顔に発症するかさつきやフケのような症状がこれに属します。皮脂分泌が多い皮膚部位に多く発症します。真菌の一種マラセチアが関与しているとの説もありますが、まだ明らかにはなっていません。

(5)すでに発症している湿疹・皮膚炎が原因となり発症する湿疹・皮膚炎(自家感作性皮膚炎):すでに限局性に炎症を起こしている湿疹(原発巣)があり、その経過中にかきむしったり感染症が加わるなどの原因で増悪したりすると、同時に原発巣から離れた部位に、同じような湿疹が急激に対称性に撒き散らしたように生ずる現象をいいます。原発巣の湿疹原因である「抗原」が、血液を介して全身へ広がる事で起こります。すでに炎症を起こしている湿疹があり、必ずしも手で触れた記憶がないような場所まで同じ湿疹が急激に広がります。発症部位は、全身へ広がります。

(6)環境が諸原因となる疾患:光、温度、湿気、風といった環境が原因となって発症する湿疹です。例として、光線による皮膚炎、寒冷や寒風によるひび・あかぎれ、高温・多湿が誘発する汗疹(あせも)があります。衣服などで被覆されていない露出部位に多く発症します。

(7)細菌感染症:細菌が繁殖して、皮膚に炎症を起こします(化膿)。皮膚を汚れた手で触って、そこに細菌が繁殖して炎症が起きたり、炎症部位をかきむしったりする事で併発する細菌の二次感染による炎症などがこれに当てはまります。細菌が付着した手で触れた部位に発症します。

早期治療が重要!


かゆみなどの症状が出たらかかずに、早期治療が重要
湿疹・皮膚炎によって、かゆみを感じると、ついかきむしってしまいますが、皮膚をひっかくこと自体が刺激になって更にかゆみが生じ、「かゆいからかく、かくことで更にかゆくなる」という悪循環が起こります。強くかくと皮膚が赤くなり、ひっかき傷ができます。

長期間にわたってかいたりこすったりすると、皮膚が厚くなり、硬くてゴワゴワした状態になります(苔癬化)。こうして治療を怠っている間に、かきむしった場所から雑菌が繁殖する事が、症状の悪化やトラブルの長期化を招く原因になってしまうのです。

そこで、かゆみなどの症状が出たら早めに対処する、「早期治療」が大切です。医師や薬剤師に相談して、症状にあった薬を選ぶようにしましょう。その際、ステロイド剤の使用を検討してみるのも良いかもしれません。でも、まずは何より、お肌を清潔にして、「かかない」ことが大切です!

【関連リンク】
湿疹・皮膚炎の薬の種類と選び方
ステロイド外用剤にはどんな種類があるの?
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門田 麻里

北里大学・薬学部卒業後、製薬会社の開発部や医薬情報担当者として10年以上従事。 また、身近な人たちか…

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