カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院…
骨・筋肉・関節のしくみ・病気の初期症状
更新日:2010年02月25日
特に肩こりの人は、忙しい決算の時期は要注意です。デスクワーク・パソコン作業時間が増えることが引き金となり、手や腕にしびれ、だるさといった症状が出る胸郭出口症候群になる可能性があります。
仕事に集中している姿勢が胸郭出口症候群の一要因となることも
忙しい決算の時期は、いつもより机に向かう時間やパソコンを使用する時間が増えてしまいがちです。この時期をきっかけに、手や腕に不快な症状が出る恐れがあります。
これは、デスクワークで同じ姿勢が続き、姿勢的な負担も増え、今までに肩こりがあった人は、さらに首の筋肉の緊張が強まりやすくなることも関係します。
パソコンを使う時に、頭の位置が両肩よりもだいぶ前へ出ていませんか? また腕の位置も身体より前に保持された状態で、パソコンのキーをたたいたり、書類を書いたりしていると思います。
耳と肩で受話器をはさむ姿勢が多い人も要注意です
『肩周りの症状』の項目に当てはまるものがあり、さらに『手や腕の症状』『その他の症状』にあてはまるものがあれば、『胸郭出口症候群』の可能性があります。
■ 肩周りの症状
胸郭出口と呼ばれる部分があります
一般的には、20~30代のなで肩の女性に多く、男性では筋肉質でいかり肩の人に多いといわれています。そもそも、この難しい名前の『胸郭』の『出口』とはどこなのでしょう?
ちょうど、首すじから腕の付け根(わき)付近に位置します。写真をご覧下さい。首の骨が乗っている体幹とのつなぎ目あたりも含まれます。
この部分は腕にむかっている神経の束や血管の通り道になっているところです。この部分で神経や血管が圧迫されたり、伸ばされたりして、痛みやしびれ、血行不良などをひきおこします。
■ 肩こりがある
頭や腕の位置を保つための複数の筋肉がバランスを崩しやすくなる恐れがあります。
■ なで肩手・腕にしびれを出す疾患の中には、頚椎の問題や病気が潜んでいる場合もあるため、まずは整形外科を受診すると安心です。ほとんどの場合は、筋肉を温めたり、運動をして筋力UPをはかるなどの「保存的療法」とよばれるものが行われます。
もちろん、自分で出来る改善策・予防策もあります。慢性化していると、改善させるまでに時間がかかることもあり、根気が必要になりますので、慢性化させないためにも、肩こりを悪化させたり疲労を招く姿勢を回避するよう心がけましょう。
予防としては胸を開くストレッチも有効です
仕事に集中している時は、姿勢への配慮は難しくなります。休憩時間やご自宅では、なるべく疲労した筋肉の負担を軽減できるように心がけられると良いと思います。
1. パソコンのディスプレイを見る時に、顎を前に突き出していることに気付いたら、両腕を広げ胸を開くようにストレッチをしてみましょう。(腕に症状が出る人は中止して下さい)
2. うつむいた状態を長い時間続けてしまったら、頭をゆっくりと回して、首の横や後の筋肉をストレッチしましょう。
3. 寝るときは腕を圧迫しないように注意します。バンザイ姿勢で寝るクセのある人、横向き姿勢で眠る人は要注意です。
4. デスクワークや手作業中は、腕を下げている状態なので、休憩時間などに腕を頭の上へ挙げ、ぐ~っと伸びをしてみましょう。
5. 肘を曲げたまま、肘で円を描くように回してみると、肩甲骨周辺や胸部、脇、腕などが気持ちよく伸びることがわかると思います。ゆっくり回すことで、各筋肉がストレッチされることを感じましょう。