歯周病(歯槽膿漏)の原因・症状

更新日:2009年05月19日

歯周病の原因・メカニズム

毎日同じように歯磨きしていても、歯周病(歯槽膿漏)になる歯とならない歯があるのは、何故かご存知でしたか? 歯周病(歯槽膿漏)の原因とメカニズムについて解説します。

歯周病の原因とメカニズム

歯周病は決して年齢からくる老化現象ではありません。虫歯とは若干種類の異なる細菌が引き起こす一種の感染症と考えられます。それでは、どうして歯周病が起こるのか? 実は単純な原因だったのです。まずは下の、健康な歯茎のイラストをご覧ください。

健康な歯茎
健康な歯茎の状態…歯と歯茎の境目が綺麗で歯茎の色はピンク色
歯と歯茎の境目をよく観察してみましょう。歯の表面に細菌がピッタリと張り付いた「プラークバイオフィルム」がない、正常の歯茎の状態です。歯茎もピンク色で炎症などもなく健康的です。次に歯周病になってしまった歯茎のイラストを見てみましょう。

歯周病の歯茎
歯周病の歯茎の状態…歯と歯茎の境目に汚れや細菌が付着、歯周ポケットととなり炎症状態となる
歯と歯茎の境目に歯周病菌が粘着性を持ってしっかりと張り付いてしまう「プラークバイオフィルム」と、「歯周ポケット」と言われる歯茎の腫れが見られます。歯茎は赤みを帯びた炎症状態です。口臭が増加する他、歯茎を押さえると膿が出る状態となります。


歯周病のメカニズム

虫歯は虫歯菌が出す酸で歯を溶け、歯に穴が開いた状態です。これに対して歯周病は種類の異なる細菌が出す毒素が歯茎から体内に侵入することで起こります。

■歯周病ができる順序

    1. 細菌が歯の周囲に付着する
    2. 細菌の出す毒素が歯茎から入り込む
    3. 歯茎から出血や膿が出る
    4. 歯の周囲の骨が溶ける
     

    歯周病の原因は、歯の表面に付着する細菌です。細菌は歯茎の炎症部分から進入して、体内の血管に乗って全身に巡っていきます。歯茎が炎症状態になると出血や膿が見られるようになりますし、体の抵抗力が低下した時などに腫れを繰り返すこともあります。また、ひどい痛みや腫れなどの自覚し症状がない炎症でも、歯の周囲の骨が自らの細菌感染を防ごうとして、骨を溶かし歯がぐらつくようになります。

こう聞くと「歯磨きさえしっかりしておけばい」と考えがちですが、実はそんな単純なものではありません。例えば毎日同じように歯磨きをしていても、健康な歯のすぐ隣に、歯周病が進行してしまった歯ができることがあります。歯磨き以外にも注意すべきことがあるのです。

歯磨き以外に注意すべき歯周病の3大要素

    ■咬み合わせ
    咬み合わせは歯に加わる力のバランスを変化させます。歯の許容範囲以上の力は、歯周病を悪化させやすくなります。

    ■歯ぎしり
    就寝中の歯ぎしりは、歯により高い、力のストレスを加えます。寝ている間に歯をペンチで挟んで揺すられるようなもので、歯と歯茎の境目が緩んで歯周病の進行させやすくなります。

    ■歯並び
    歯並びが悪い場合、同じように歯磨きしても、磨き残しが生まれることが多く、歯周病リスクが高まります。

歯周病は歯磨き以外の注意点も押さえて予防する必要があるのです。

続いては、2.歯周病の症状と進行度 >> について理解しましょう。


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この記事の担当ガイド

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丸山 和弘

地域密着型の現役歯科医師。小さな子どもの虫歯予防からお年寄りの入れ歯相談まで、数多くの症例と日々向き…

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