急性アルコール中毒の対処法

更新日:2009年10月22日

急性アルコール中毒になる飲酒量・症状・対処法

急性アルコール中毒はアルコールハラスメント、いわゆる一気飲みを強制された場合に起こります。アルコールによって自律神経が麻痺して呼吸停止や急性心不全が起きます。救急車で搬送されて蘇生しても後遺症が残った報告があります。

12月は急性アルコール中毒が多い!

一気飲みは危険です!

勧められると断れない? 危険な一気飲みの強要はアルコールハラスメントです

救急車で搬送されてくる急性アルコール中毒患者数(泥酔者数)を東京消防庁が公表しています。飲酒運転や死亡事故などのニュースが相次いだためか、ここ数年の搬送数は減少しつつありますが、毎年12月は搬送者数が多い傾向。また、土曜、金曜、日曜日の件数は他の曜日の2倍程度になっています。年齢により差がありますが全体的に女性よりも男性、年齢では20代が最も多いようです。

1年の中でも12月の金曜から週末にかけて、20代男性が多く搬送されてくることがわかります。急性アルコール中毒の症状と対処法について知っておきましょう。

急性アルコール中毒になる飲酒量

体重70kgの人でも、アルコールが溶け込む体積は少なく見積もると35L。ビール1缶(5%、350mL)に含まれているアルコールの量は14gなので、ビール1缶が一気に血中に入ったとすると、アルコールの血中濃度は0.4mg/mL(40mg/dL)となります。呼吸を司る自律神経が麻痺するのはこの10倍に相当する4mg/mL(400mg/dL)とされています。つまり、140gのアルコールを一気に飲むと、急性アルコール中毒になる可能性が出てきます。

個人の体質や体調にもよりますが、 ビールと主なアルコール別に、急性アルコール中毒の危険が高くなる量を計算してみました。(体重70kgの場合)
  • ビール(度数5%、350mL)……10缶
  • ワイン(度数14%、1本750mL)……2本
  • 日本酒(度数15%、1合180mL)……7合(いわゆる一升酒は危険)
  • 焼酎(度数25%、1合180mL)……4合
  • ウイスキー(度数40%※、水割りダブル45mL)……10杯(ボトル1本は危険)
※ウイスキーは銘柄によって度数に差がある

上記は体重70kgの人の場合ですが、体重50kgの場合、単純計算でそれぞれ50/70の量で危険な量になります。缶ビール(350mL)で7缶以上、ワインで7杯以上、焼酎で500mL以上、日本酒で5合以上、ウイスキーで水割りダブルを7杯以上で、急性アルコール中毒になる可能性が高まるのです。

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西園寺 克

臨床検査の中で臨床細菌学、臨床薬理学、臨床免疫学を専攻しました。医学に関する幅広い知識をベースに、医…

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