睡眠/睡眠のしくみ・快眠度チェックリスト

記憶力を高めるには、質の良い睡眠をとることが大事(3ページ目)

睡眠時間を削って勉強するのと、勉強した後にグッスリ眠るのでは、どちらの効率が良いと思いますか? 最近、睡眠中に記憶が脳に固定され、眠った後に記憶力やパフォーマンスが高まることが分かってきました。睡眠と勉強、あなたはどちらを取りますか?

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

寒い冬でも快眠するには

冬でも、工夫次第でよく眠れます

冬でも、工夫次第でよく眠れます

最後に、記憶力を良くするための眠り方をご紹介します。

布団に入る前には少し勉強を離れて、リラックスできることをしましょう。軽めの本を読んだり好きな音楽を聴いたり、ぬるめのお風呂に入ると気持ちが落ち着きます。テレビやインターネット、メールは、画面の明るさが眠気を減らしてしまうので、できるだけ避けましょう。

寝室は、ナイトウェアの上に羽織るとちょうど良い程度の室温にします。冬では、15~20度くらいです。最近、見直されてきた湯たんぽや、電気毛布であらかじめ布団を暖めておくのも良いでしょう。冬は空気が乾燥気味ですが、部屋の湿度は50%前後に保ちましょう。暗闇が苦手な人は、光が直接目に入らないようにして、豆電球のフットライトを点しておけば安心です。

布団に入ったら、悩んではいけません。悩み事は睡眠の大敵です。何か問題を抱えているなら、その解決法を考えてみましょう。とはいっても、解決策が出るまで考えていては朝が来てしまいます。問題を明らかにして、解決したい気持ちを確認するだけです。すると、目覚めたときに解決策を思いつくことがあります。これは「追想法」といって、エジソンや湯川秀樹博士がアイデアを出すときに使っていた方法です。

朝、目覚めたら、すぐに布団から出て、部屋の電気をつけましょう。布団の中でグズグズしているのは、時間の無駄使いです。外が明るくなっていれば、カーテンを開けて太陽の光を浴びましょう。明かるい光は、体内時計をリセットしてくれます。コーヒーなどでカフェインを摂ると、30分ほどで頭がスッキリしてきます。

「朝の10分は夜の1時間に相当する」と、言われています。また、繰り返し覚えることで、記憶は強化されていきます。朝に勉強する習慣をつけると、1日をさらに有効に使えるはずです。


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