運動と健康/水分補給法・筋肉痛・トラブル予防

脱水・日焼け・熱中症…夏の運動を安全に楽しむ法

暑い日も楽しみたい運動・スポーツ。気温が高く気持ちよく汗がかける季節ですが、紫外線による日焼けや熱中症への不安もあります。日焼け・脱水・熱中症・筋肉のけいれんなど、夏に多いスポーツトラブルと、上手な予防法をご紹介します。

西村 典子

執筆者:西村 典子

アスレティックトレーナー / 運動と健康ガイド

いつも以上に汗をかきやすい季節。運動する際には、水分不足による脱水症状や熱中症、筋肉のけいれんや強い日差しによる日焼けなどのトラブルを防ぐことが大切です。昔は「水を飲むとバテる」、「日焼けした肌は健康的にみえる」などと言われていましたが、今ではこまめな水分補給や紫外線対策による日焼け予防をしっかり行うことが真夏の運動の大原則! 体調を崩さないための、夏の快適運動術をご紹介しましょう。

運動を始める前にすべきセルフチェック

クーラーに慣れてしまうと暑さに対応できず、運動をするとバテてしまうことに

クーラーに慣れてしまうと暑さに対応できず、運動をするとバテてしまうことも……

過ごしやすい季節以上に、運動を始める前に、必ず自分のコンディションをしっかりチェックしましょう。普段よりもコンディションが良くない場合は、屋外ではなく屋内の風通しのいいところで運動を行うようにしたり、無理をせずにその日の予定を中止することも大切。気温の高い中での運動は、想像以上に身体に負担をかけるのです。
  • 昨日の夜あまり眠れなかった(睡眠不足だと感じる)
  • 身体が重く、だるい感じが残る(疲労感がある)
  • 風邪っぽいと感じる、または風邪の治りかけ
  • 食欲があまりない(欠食や食欲不振)
  • 毎日クーラーのきいた部屋で過ごすことが多い(暑い環境に慣れていない)
これらの項目に当てはまる場合は、無理をせず屋内や自宅で出来る簡単な運動から取り組むようにしましょう。

紫外線対策と夏のスポーツウエア

長袖ウエアは直射日光による疲労を予防する効果も

長袖ウエアは直射日光による疲労を予防する効果も

紫外線の強いこの時期は、日焼け対策をしっかりと行いましょう。紫外線を浴び続けると肌が赤くなったり、メラニン色素が沈着して肌が黒くなったりするといった傾向がみられます。これが長期間続くと、しわやしみの原因となりやすく、また皮膚がんや白内障を誘発するリスクも高くなるといわれています。特に屋外で運動をする場合には日焼け止めクリームなどを利用し、帽子などで紫外線をカットしましょう。また目の健康を考えてサングラスを着用することもオススメします。

さらに暑さ対策としてぜひ運動前にチェックしてほしいのが服装、準備品などです。季節に合ったものを着用することで、体温の急激な上昇を防ぎ、快適に運動を続けることができます。
  • 帽子は必ずかぶりましょう。出来れば日光を反射する白系の帽子がベスト
  • 日焼け止めクリームを使用して日焼け対策を。紫外線から肌を守る効果の指数であるSPFは20~30程度でも十分効果が期待できます。ただし汗によって日焼け止めクリームが流れてしまうため、こまめに塗りなおすことが必要。
  • サングラスで紫外線から目を守りましょう。スポーツ専門店などではスポーツ用のサングラスを取り扱っていることも多く、軽くて動きやすい。
  • ウエアは通気性の良いものを選びましょう。メッシュ素材などは風通しがよく、肌がひんやり感じるクール素材を使ったウエアもあります。
  • 薄手の長袖ウエアは日焼けによる疲労を軽減します。帽子と同じく白系のものが日光を反射します。
  • 汗をふくためのタオルを忘れずに
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