文章:山口 由紀(All About「二世帯住宅で暮らす 」旧ガイド)
イベントの多くなる年末年始は、お客様を招く機会も増える季節です。二世帯同居の場合、両世帯のお客様が来ることになりますので、お互い気を使わずお客様を迎えたいものです。二世帯住宅では、客間の取り方・玄関の作り方などにより、来客時に気を使う使わないが変わるもの!では、どのような配慮をすれば良いかご紹介していきます。客間の数と来客頻度は比例する
まずは「お客さまの来る頻度」についてみてみます。以下のグラフをご覧下さい。ふたつの世帯が暮らす二世帯住宅では、同じ敷地・建物内に、それぞれのお客様が来ることになります。その為、やはり客間1つの二世帯住宅では、来客の頻度が減る傾向があるようです。Q:お客さまはよくいらっしゃいますか? |
資料提供:二世帯住宅研究所 |
息子夫婦同居・娘夫婦同居に関わらず、客間が1つより2つの方が、来客の頻度は多くなっています。この理由として考えられるのは、相手世帯への気兼ねです。同居の場合、来客時に相手世帯へ気を使うのは、大なり小なりあるものですが、同居相手や客間の数によって、その度合いも異なるようです。
客間の数と気を使う度合いも比例する!
Q:来客のときに相手世帯に気を使いますか? |
資料提供:二世帯住宅研究所 ※グラフをクリックすると大きくなります |
さらに、息子夫婦同居と娘夫婦同居では、感じ方に差が見られます。例えば、息子夫婦同居の場合、子世帯奥様の気使いは他に比べて高い傾向がありますが、特に客間が1つだと、かなりその度合いが高くなっているのが伺えます。
また、娘夫婦同居の場合、実の親子という気兼ねの無さから、子世帯・奥様の気使いは低めです。しかしこの場合、逆に子世帯ご主人への配慮が必要となるのです。
では次ページで、その具体的な対策をみていきましょう。