食と健康/生活習慣病を防ぐ食事・レシピ

生活習慣病や美肌対策に注目! 酒粕の魅力(2ページ目)

寒い時期は体をあたためる粕汁は、何よりのごちそう。粕汁にかかせない酒粕は、栄養価が高く、近年では美肌や健康づくりに役立つ成分が含まれていることが確認され、その活用法に大きな期待が寄せられています

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

健康と美肌づくりに注目される酒粕の成分とは

粕汁
酒粕を使った粕汁は、寒い日にはカラダを温めてくれるごちそうです。
例えば、清酒の生理活性物質の研究が進められるなかで、酒粕についても様々な報告されています。酒造メーカーや、行政等のサイトによると、次のような機能性が報告されています。

■ 糖尿病
酒粕を水で抽出した液にはインシュリン様の物質が存在することが明らかにされ、糖尿病の治療に役立つことが期待されます。

■ 高血圧予防
人間の体内で血圧調節に関して特に大きく関わっているアンギオテンシン(ACE)変換酵素の働きを抑えることにより、血圧上昇を抑制することが可能となると見られています。現在、月桂冠総合研究所では、このACEを阻害するペプチドが、酒粕中から6種類発見されています。

■ 美肌作用
酒粕に含まれているアルブミンなどは、メラニンの合成を阻む作用があり、安全性の問題から使用中止になったコウジ酸に換わる美白作用があると言われています。他にも抗酸化作用の高いフェルラ酸や、抗炎症物質なども含まれるのためスキンケアに役立つのではと期待されています。

他にも、肥満や骨粗鬆症、ガン抑制作用等の生活習慣病予防や、認知症予防などに関する研究がすすめられています。

また酒粕は酒粕と販売される以上の量が廃棄されていますが、その有効活用として乳酸発酵や、高温・高圧による粉末化するなどの技術研究が重ねられ、新しい機能性食品やペットフード、化粧品、入浴剤などへの利用が検討されています。

ただし、こちらでご紹介したお話は、ラットレベルだったり、特定の成分を濃縮したレベルのお箸話で、一般的な食べ物の酒粕を食べたからと言って、同じ効果が期待できるというものではありません。過剰な期待はせずに、寒い時期にカラダを温めて滋養のある食べ物としていただくのが基本だと思います。


酒粕の楽しみ方

酒粕和え
酒粕の和え衣もおつな味です
現代のようなコメを使った酒造りは、紀元前2~3世紀の稲作が導入された頃で、当時は濁り酒だったと考えられています。濁り酒を絞って清酒にする加工法もしだいに知られ、万葉の時代には、まだ濁り酒だったと酒粕から作る「粕湯酒」が山上憶良の歌にも登場します。冬に庶民が体を温め滋養のある飲み物だったようです。

私の祖母は、よく板粕を焼いて、砂糖をかけて食べたりしていました。また即席甘酒として酒粕をお湯に溶かして砂糖を加えたり。最近では酒粕ラーメンも人気なのだそうです。

私は、ホウレンソウの和え衣にも使ったりします。シチューなどにもチーズとあわせて風味付けに使うとよいそうです。熟成が進むと色も味も濃くなっていきますが、魚や野菜を漬けたりしてもよいでしょう。

アルコールが弱い方は、粕汁などでも酔いの症状がでることもありますので、カラダによいとはいえ食べ過ぎに気をつけてください。

酒粕の保存法

冷蔵庫など冷暗所で保存しましょう。表面に白い粉が出て来る場合がありますが、「チロシン」というアミノ酸が結晶化したもので、茹でたタケノコの節の間に入っている白い粉と同じです。

私もいつも買う時に思うのですが、核家族なので量が多すぎることがあります。そんな時は、買ってすぐに小分けして冷凍しておくとよいでしょう。

■参考資料
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