食料自給率の低い日本の中で、私たちの命を支える食べ物をつくる生産者さんたちは、今重油の値上げ、飼料・肥料の値上げなどによって、経営難に陥っています。ガイドは、食べ物が工業製品となり、生産と消費の場が遠いことが、今の食の様々な問題を引き起こす原因の一つだと思います。少しでも、その距離を埋めるには、食べ物の現状や生産者さんたちの思いを知ることが大切だと考え、食べ物の作り手をお訪ねし、ご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介する食材は、その瑞々しさと甘さで全国的なブランド野菜として知られるようになった泉州水なすです。浪速の伝統野菜である泉州水なすや貝塚極早生玉ねぎを作っておられる北野農園さんをお訪ねし、若き担い手である北野忠清にお話を伺いました。
大阪・泉州の風土が生んだ泉州水なすのおいしさ
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| 独特の瑞々しさと甘さで、泉州水なすは全国的に知られるブランド野菜の一つです。 |
まずは、泉州水なすについてご紹介しましょう。
泉州水なすは、泉州地方泉州(忠岡町、岸和田市、貝塚市、熊取町、泉佐野市、田尻町、泉南市、阪南市、岬町)以外では育たず、しかも生産農家では先祖代々その種や栽培技術は門外不出とされてきたため、「泉州水なすは大和川を越えて育たない」といわれていました。
10年ほど前には、関西でもなかなか一般的なスーパーでは売られていませんでしたが、デパートやお取り寄せなどで今では全国的にもその魅力が知られるようになり、高級ブランド野菜としての地位を得ています。伝統野菜に含まれている成分や、
傷のついた水なすにはポリフェノールが多く含まれる等、健康の分野でも話題がことかきません。最近は、泉州以外の関西、他県でも栽培されるようになってきました。
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| 泉州水なすと言えば、ぬか漬けがおいしい! でも最近はサラダなどにもよく使われます。 |
肉質だけでなく皮もやわらかく、噛むとたっぷりと水分がお口に広がり、ほんのり甘い泉州水なす。泉州水なすと言えば「ぬか漬け」というイメージが強く、ぬか漬けの状態で売られていることが多いのですが、アクが少ないので、生でサラダ等にするのもおいしく、もちろん煮たり揚げたりしてもよいのです。泉州水なすは、金気を嫌うので、水洗いをしてヘタを落としたら、包丁を使わず手で裂いて食べるのがおすすめです。