日本原産の薬味野菜ミョウガ
ミョウガ独特の爽やかな香りや辛みが、食欲増進に役立ちます。
ミョウガはショウガ科ショウガ属の多年草で、北海道から沖縄まで広く自生しています。日本では古くから食用とされ「延喜式」にも記録が残っているとか。さわやかな風味は、昔から日本人の嗜好にあったのではないでしょうか。
中国でも野生のミョウガはありますが、野菜として栽培されているのは日本だけです。最近では、栽培技術が進歩し、ミョウガはほぼ年中買うことができます。
私たちが普通ミョウガとして使っているのは花ミョウガ(ミョウガの子)で、開花前の若い花穂です。夏ミョウガは6月~7月、秋ミョウガは8~10月が旬です。またショウガのハジカミのような若い茎を食べるのがミョウガタケで、春~6月が旬です。
ミョウガの香りや辛み成分に注目
花ミョウガ、ミョウガダケともにカリウム(210mg/100g中)、食物繊維(2,1g/100g中)の他には、特に目立って栄養素が豊富に含まれているわけではありません。
けれども古くから漢方や民間療法などでは、消化促進に、また薬効が強いとされる根は目の炎症の緩和、鎮咳などに用いられていました。また漢方では、体を温めて発汗を促し熱を下げるなど、体熱を調節すると言われています。それらの作用は、ミョウガ特有のさわやかな香りや、ピリリっとした辛み成分によるものと考えられています。
ミョウガの香りにはマツやスギ、ヒノキなどの森林の香りにも含まれるさわやかな香りのα-ピネンやβ-ピネン、土の香りに似たメトキシピラジン類など様々な香気成分が含まれています。また辛み成分にはミョウガジアールなどがあり、花ミョウガの赤い色はアントシアニンです。
α‐ピネンには食欲増進や消化促進、血液の循環をよくする作用があると言われています。またミョウガジアールという辛み成分は、抗菌性の他にも様々な作用について研究が重ねられています。
もちろん研究では、ミョウガの特定の成分を抽出して行われているものです。食べ物としてのミョウガは少量しか摂取できませんし、過大な期待はせずに、あくまで爽やかな薬味として楽しんでください。