介護/介護の基礎知識・原因となる病気・怪我

介護現場で見つけた在宅介護の現実その3

介護をされている方の中でも、日々疲弊していく方もいれば、毎日元気いっぱいの人もいます。なぜこのような違いが出てくるのか、現場スタッフの視点で解説いたします。

執筆者:西川 敦子

文章:川内 潤(All About「介護」旧ガイド)

休憩
介護漬けにならないように一息つける時間をつくりましょう
在宅介護の現場で働かせていただいていると、さまざまな介護者(介護をしている方)と出会います。中でも、サービスが終了してお宅から引き上げるときに、後ろ髪を引かれるように心配になる介護者さんもいらっしゃいます。

一人で抱え込んでしまう

心配になる介護者さんに多いのは、介護を一人で抱え込んでいるという状態です。どんなに疲れていたり、体調を崩していたりしていても、代わりに介護をする方がいないので、毎日、力を振りしぼって何とか介護をしているのです。こういったお宅に伺わせていただくと、介護を受けているご本人様はもちろんですが、「介護者さんが先に倒れてしまうのではないか」と心配になります。

多くの人の力をかりる

一方で介護スタッフも圧倒されてしまうほどの笑顔で、元気良く出迎えてくれる介護者さんもいらっしゃいます。もちろん、介護を受ける方がまだ退院してきたばかりで、カラ元気の介護者さんの場合は逆に心配になりますが、ベテラン介護者さんが元気いっぱいだと、本当に頼もしい限りです。そういった介護者さんたちに共通しているのは、「一人で介護をしていない」ということです。家族・兄弟や介護サービスをうまく活用して、いい意味でサボりながら、毎日の介護を乗り切っているのです。

何よりも本人のために

一息置いて、介護を受ける本人のことを考えると、介護をしてくれている方が、自分の介護のために疲弊していく姿をみるのは、とっても辛いことだと思います。最初は気が引けてしまって、なかなか手をかりることができないかもしれませんが、まず買い物の30分でも家族・兄弟や介護ヘルパーに介護を任せてみてはいかがかと思います。終わりが決まっていない介護の中で、リフレッシュできるひと時を作ることが、無理なくよりよい介護を続けていく、コツなのだと思います。
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