文章:西川 敦子(All About「介護」旧ガイド)
「粗食」「野菜中心のメニュー」「低コレステロール」。ヘルシーな食事、というとなんとなくこれらの言葉を思い浮かべがちですが、じつは、それは誤解のよう。東京都老人総合研究所の調査により、「長生きをする食事」とは、まったく正反対のものであることが明らかとなりました。シルバー世代のご両親に、もっと若々しく元気でいて欲しいと願うあなた。食事内容を見直してみませんか?
健康的だと思っていた食事に問題点?
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| 肉、魚、卵、牛乳…これらは若さのものさしアルブチンの源! |
東京都老人総合研究所では「中年からの老化予防総合的長期追跡研究」と題し、東京都と秋田県に在住する65歳以上の高齢者1500人を対象に調査研究を実施。10年間にわたって追跡調査をおこなったところ、従来、「健康的」とされてきた食事には、いくつかの問題点があることが明らかとなりました。さて、具体的にはどんな問題があったのでしょうか?
歳をとったら淡白な食事が一番…ではありません!
老化を遅らせ、死亡の危険率を低下させるには、肉、魚、卵、牛乳といった食品を摂ることが大切。これらの栄養素は肝臓でアルブミンというたんぱく質に変えられますが、このアルブミンの値こそ、じつは「若さのものさし」なのです。
血液中のアルブミンの値は、そのまま「栄養状態」を表すとされています。アルブミンの値が低いと、老化は進みやすくなり、心臓病の発症リスクを高めてしまいます。しかもアルブミンは加齢にしたがい、じょじょに減少してしまうもの。したがって、年をとったからといって淡白な食事ばかり食べつづけていると、老化や心臓病の発症を招きかねません。野菜はもちろんですが、動物性たんぱく質もまた、しっかりと摂ることが必要なのです。下の表を目安に、少なくとも3.9グラム/dlのアルブミン値を保つよう、心がけましょう。
一日に必要なたんぱく質(65歳以上)出典:NHK生活ほっとモーニング7・8月号(NHK出版)
| 男 | 女 |
| 肉 | 60g | 50g |
| 魚 | 60g | 50g |
| 牛乳 | 200ml | 200ml |
| 卵 | 小1個 | 小1個 |
コレステロール値は低ければ低いほど健康…も誤解!
中高年の場合、コレステロール値が高ければ高いほど、動脈硬化による脳卒中や心筋梗塞のリスクも上昇する、というのが常識。ところが調査によると、75歳以上の女性では、少々高めのほうが元気で長生きすることが明らかとなっています。逆にあまりコレステロールが低いと、結核やがん、脳卒中にかかりやすくなってしまうそう。また、低コレステロール値の背景に肝機能障害や貧血が隠れていることも・・・。総コレステロールは、低すぎても高すぎても健康的とはいえません。シルバー世代にとっては、適正なコレステロール値を維持することが大切です。
このほか、上記の調査研究報告書では「元気と長生きの秘訣」として、以下の10項目が重要とされています!
血清アルブミン値(血液中のたんぱく質の一種)を高く保つ 血清総コレステロール値は高過ぎず、低過ぎず 足が丈夫で、速く歩ける 「私は健康」と感じている 最近の出来事をよく記憶できる 太り過ぎず、やせ過ぎず たばこを吸わない 酒はほどよく、飲み過ぎず 血圧は高過ぎず、低過ぎず 閉じこもらず、活発に社会参加
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さて、いかがでしたか?正しい食事内容とライフスタイルで、シルバー世代にますますいきいきと過ごしてもらいたいものですね。
【参考文献】NHK生活ほっとモーニング 7・8月号(NHK出版)
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東京都老人総合研究所
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