インフルエンザ/新型インフルエンザの症状・対策

新型インフルエンザの基礎知識

厚労省は新型インフルエンザ対策のガイドライン(案)を専門家会議に提出したようです(2007年1月19日)。そのガイドラインの中身も含め、新型インフルエンザとその対策について、ご紹介いたします。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

新型インフルエンザについて

風邪
個人でできることは、予防と準備(食料・水などの備蓄)です。
Q:新型インフルエンザについて、予防方法などはありますか。また、情報を入手する方法を教えてください。

A:はい。予防法は、これまでのインフルエンザの予防と同様、うがいや手洗い、マスクなどです。のどを湿らせておくというのもポイントになります。詳しくは、お薬の基礎知識part12 インフルエンザについてをご覧ください。


新型インフルエンザについて

スペイン風邪や、香港風邪、ソ連風邪という言葉を聞いたことはありませんか? これらは、スペインインフルエンザなど、その時代に突然変異をして猛威を振るった新型インフルエンザのことです。この新型インフルエンザは、10年から40年の周期で流行すると言われています。そのため、新型インフルエンザウイルスがいつ出現するのか、予測することはできません。

今回言われている新型インフルエンザとは、これまで鳥類の中での鳥インフルエンザが、人にうつるように変化(突然変異)を起こし、さらに、人から人へうつるように変化するインフルエンザをいいます。

この鳥インフルエンザ(H5N1型)は毒性が強く、アジアを中心に感染や死亡者を出しています。まだ、人から人へうつった事例は家族間でのみの報告ですが、新型インフルエンザとして突然変異を起こして、人の間でもうつるようになったら、大流行の恐れがあるといわれています。

この大流行に関して、厚生省は、国内で大流行した場合には、17~64万人が死亡する可能性があると試算しているようです。そのため、厚生省(世界的な対策では外務省など)が対策を発表しています。

なお、2007年1月22日現在、アジア地域において高病原性新型インフルエンザA(鳥インフルエンザ)の確定感染者は269名、死亡者は163名に上っています。(WHO報告データ 国立感染症研究所感染症情報センターより)

>>次のページでは、新型インフルエンザガイドライン案の紹介です>>
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