/痛み止め・鎮痛剤

バファリンは痛み止めなのに血液さらさら?

特に痛みがあるわけではないのに、薬局でバファリンを受け取りました。なぜ?それは、血液が固まるのを防ぐためです。今回は、アスピリンの抗凝血作用についてご紹介します。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

血液さらさらに痛み止め?(バファリン)

抗血栓
名前は一緒ですが、成分と含有量が違います
Q:先日、血液のためにと、バファリンを服用するようになりました。これは、痛み止めではないのでしょうか。

A:はい。お答えします。その薬には、バファリン81mg錠と青緑の字で記載されていませんか?こちらは、市販されているバファリンとは成分とその量が異なります。
また、ご質問のとおり痛み止めと別の目的で使われています。

バファリン81mg錠について

バファリン81mg錠は、アスピリン(アセチルサリチル酸)81mg,ダイアルミネート(アルミニウム グリシネート11mg及び炭酸マグネシウム22mg)33mgが含まれ、それぞれ別の層に配合した二層錠になっている薬です。また、オレンジの香味がある淡橙色をしています。

成分の量が痛み止めに使われるのと異なります。
ちなみに、痛み止め(解熱鎮痛消炎剤)として使われる場合は、バファリン330mg 錠で、アスピリン(アセチルサリチル酸)が330mg 、ダイアルミネートは150mg含まれています。

バファリン81mg錠の効能又は効果は、血栓・塞栓が作られるのを抑えます。
(詳しくは:次の疾患における血栓・塞栓形成の抑制;狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
また、冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制)

※血栓とは、血液の中で徐々に血の塊ができて血管がふさがってしまうことです。塞栓は、どこかで固まった血液や、血管の壁などが血液中を流れていき、どこかの血管に引っかかり、ふさがってしまうことです。

なお、その他の後発品(ジェネリック)として、アスファネート錠81mg、ニトギス錠81mg バッサミン錠81mg、ファモタ-81mg錠があります。

>>次のページでは、アスピリンがどのように痛みと血栓予防に作用するのかを簡単にご紹介します。>>
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